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【へそばかり】武装錬金萌えスレPart28【見るな!】より

震洋看病してもらう

(この当時は震洋が好きだったらしい



震洋が倒れた。
「あらあら。ちょっと生徒会の仕事を押し付けただけなのに」
使えない、という目で桜花は震洋を見た。その横では秋水がすまないと、いう目をしている。
「…半年分を3日で片付けたキミは立派だった。副会長として何もできなかったオレを許してくれ」
まぁ秋水も半年分を一日で片付けていたりするが。つか、桜花は怠けすぎた。
「ケケケケ! 死んだってヨ、格下が死んだってヨ!」
「食べていいナ?」
震洋死す、という報をうけ、巨漢コンビがハゲタカのようにやってきた。
「まだ生きてますよ。と言うかあなた達、見た目そのままのゲテモノ趣味ですね」
遅れてやってきた陣内が、マズそうな震洋を適当に見て帰って行った。ハゲタカと一緒だ。
「む〜ん… 18:00、ご臨終だね」
「ご愁傷さまです」
「お兄ちゃんしっかりしておくれよ、一緒に月見団子を食べるって約束したじゃないか」
「眉月、静かにしなさい。お兄ちゃんはお星さまになったんだよ」
「なら私たちと近いところにいるね」
パチン!と指を鳴らしたムーンフェイスは、分身し、医者や家族を演じわけている。
特に治療をするわけでもなく、ただ遊んでいる。枕元に三十人のムーンは嫌だな。
「蝶度良い。彼の為に作った「モリモリまっちょくん」を投与してみよう」
「ネーミングセンスないねご先祖様は。センスが明治で止まっているよ」
「なんだと。まっちょはハイカラな言葉ではないか攻爵よ」
今度は蝶二人が枕もとで喧嘩をし始めた。
巻き添えで吹き飛んだムーンフェイスの残骸が、震洋の顔にべちゃべちゃひっついた。
しかしベッドは無事だ。すごいぞベッド。
「ヒャッホウ! カゼに効く生姜湯を造ってきたぞ。飲め鈴木! ググっと!」
熱に浮かされ、いやいやをしている震洋の顔を押さえつけ
金城があつあつの生姜湯を流し込む。いっしょにムーンフェイスの残骸が飲み込まれたが気にしない。

震洋は思った。
死にたい。と。



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