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偽武装錬金ファイルNo.028 エポスグマル・シュロモー



こうなったら意地でもひっついていくのだ。

偽武装錬金ファイルNo.028
エポスグマル・シュロモー

○核鉄シリアルナンバー LXXXVIII(088)
○創造者 殺陣師盥
○形状 騒擾鎮圧盾(ライオットシールド)
○メインカラー 緑青色 暗黒色 杏色 の、迷彩(米海兵隊マイクロ・パターンMARPAT)
○特性 ・盾本体からの輻射電撃波による対象の行動遅延。
       ・行動遅延は指名制。武装錬金で指名した場合、その攻撃のうち照射範囲内にある物総てが対象となる。
       ・遅延は一回の照射につき1.3秒間発生。制限時間のあいだは極限まで速度を落とされる。
       ・照射範囲は卵型の盾(高さ175cm)の表面積×1.42〜1.78。創造者の気迫や体調によって増減。
       ・照射は一度につき三度まで。盾の向きで対象を変えられるが、同一対象への重ねがけも可能。
       ・遅延は照射×1.3秒継続。(3回の場合、最初の照射は1.3秒で終わらず3.9秒間継続。創造者特権)
       ・効果時間内に、

       (1)創造者
       (2)創造者が能力を貸与している武装錬金 

      のうちいずれかが遅延状態かつ創造者方向に移動する物体を『攻撃不能状態』に追い込めなかった場合、攻撃
      は創造者に向かう。回避は不可。
       ・遅延は肩代わりを代償として発動する論理能力であり、同時に、『盾』を必ず完(まっと)うするという精神の顕れ。
       ・これに救われたから後輩たちは殺陣師盥に頭が上がらない、という『設定』。
       ・なお、敵が攻撃してくる前に撃った場合(=先撃ちした場合)、上記のリスクは生じない。盾だが実は先手有利の
      武装錬金。
       ・生命体がスローにされた場合、周囲の世界が急激に蝶・加速したように見える。門番を不意打ちしてスローの間
      に侵入した場合、門番は”何か”が目の前を過ぎ去ったように錯覚する。
       ・遅延は指名制だが、対象が40を超える場合、範囲的な、大雑把な指名が生じる。この場合、範囲内にある物は
       若干だが遅延を受ける。
       ・核鉄媒介狙撃時に総角の描写がなかった理由である。九頭龍閃で対応中、遅延を喰らったかれは『肉体が超神
      速のまま精神が遅延する』という矛盾した状態に陥った。周囲が神速で流れるのを更なる神速で捉える破目になっ
      た総角。衝撃は大きい。脱出不能? 脳裏を過ぎった言葉に心胆を冷やす。過呼吸の誘致が候補にあがったのは
      7年前以来。ミッドナイト戦級の動乱であった。状況を不安視する総角。スローモーにもがく総角。だが無情にも慣
      性はいまだ神速を続けている。法理を超越した速度の中で味わう遅延の恐怖は一般人の比ではない。……。総
      ての悪戦苦闘はやがて結審する。鐶の目ですら追えぬ世界の中で結審する。集中した一瞬に開眼した音楽隊副
      長ですら認識不能な神速の中の悲劇は神速ゆえに、短い。一瞬、そして不可視の出来事。誰かに笑われるコト
      はない。隠蔽だって簡単だ。ちょっと無口を選ぶだけでたやすく葬り去れるだろう、誰に対しても、永遠に。
       ・だが。
       ・鐶と無銘から大変だったと慰められるコトもない。
       ・共感されぬ出来事。ありのまま話しても心底からの同情は得られぬ奇抜の経緯。遅延感覚ですら知る者はいない
      のだ。いわんば神速の中の遅延や。強者ゆえの孤独なる懊悩。痛感を伴い現空間へと復帰した総角主税の胸は
      溢れていた。仕舞っておこう、ただその一言で溢れていた。
       ・不可視の速度有す相手への、意外な効能。漫画なら単行本の余白に「このときの総角、ここ」。
       ・断じて描き忘れていた訳ではない(真顔

○特徴 ・細かな長方形型のピクセルによって構成された迷彩模様MARPAT(MARine PATtem)。人間のピントを攪乱
      する作用があるためある程度の遠距離であれば「見えているのに、見えない」。赤外線装置への耐性も有しており
      距離60mであれば識別率0%。市街・野外問わず監視や尾行に使える武装錬金。
       ・盾としての硬度は「一発であれば耐える。リバースの爆発成型侵徹体を」。
       ・そのため並の相手であれば突撃や打突といった攻撃だけで制圧可能。

○作者メモ
・本気も本気な殺陣師盥の「人まもるキャラだからこーいうの選ぶぜ!」からきた能力。
・命名はヘブライ語にて。エポスは叙事詩、グマル・シュロモーはカマキリ。
・ハッキリ言って名前フクザツすぎ。名付けた人すら噛むレベル。
・電磁波は精神攻撃や論理攻撃も遅延可能。アリスの光やマシーンの必中弾にも通用。
・波乱含みな斗貴子さんのバルスカ修行でも活躍。アレ不慣れなうちは暴走するタイプだから。
・兵隊にはありがたい守りの力。ただしインファイターとのサシには弱い。
・器が大きくなきゃ使えぬ武装錬金。そりゃそうだ。ヘマやりゃ自分に跳ね返る能力だから。
・Zですね、スパロボの。表題のお話。音声が超スローになるバグがある。大戦士長のせいで超スロー。
・総角verは遅延時間0.65秒から1.04秒の間でムラ。庇う相手によってムラ。
・見知らぬ戦士相手0.65秒、一般人0.7秒、斗貴子さんたち顔見知りの戦士0.8秒、ヴィクトリア0.85秒、秋水0.9
秒、貴信、香美、鐶1.0秒、無銘1.02秒、小札1.04秒。
・照射回数は2回。
・運用法としては殺陣師同様の味方守護。総角的には自分のためには使いたくない能力。剣士が相手を遅くして勝つのは
誇りが許さない。そのぶんゲス外道の謀略を破るコト吝かもなし。
・他の運用法としては、敵対特性発動前の悪あがき。スローにすれば0.65秒から1.04秒の間、発動を抑えられる。ただ
やったところで動きニブったところを攻撃されるだけなので、よほどうまい策がない限りは時間稼ぎ。マリオがガケに落ちた
ときピロリロピロリロSTART押すようなもん。
・掛け合わせの材料としては……遅延効果より盾の方が有用。効能と回数に制限があり、失敗時のリスクも高く、悪気がなか
ったとはいえ核鉄媒介狙撃時の総角をあっぷあっぷさせた遅延能力と、無特徴ゆえに改造しやすい盾。どちらを選ぶかと
いえば当然後者。某歴代の人も言っている、個性ない方が色々便利と。
・素体になった武器はだいたい、他の武装錬金の特色に汚染される。絶対防御、高速自動再生、炎。なんでもあり。
・中でも最強はやはりピーキーガリバー。盾、巨大化。単純な奴ほど強い。
・続いて、敵対特性。
・要するに時よどみ返されたときと似たような感じ。遅延が自分の元に跳ね返ってきてしかも時間無制限なので、時の感覚
がおかしくなってやがては死ぬ。
・総角が複製したエポスグマル・シュロモーの遅延光線を殺陣師が遅延光線で迎撃し、かつ、総角側の遅延光線を時間内に
無力化できなかった場合もほぼ同じく。違うのは時間制限付き。
・奏定の、動きを分割して制止させる『アイル・ミート・イン・エレメンタリオ』と同系統なのは──…

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