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偽武装錬金ファイルNo.027 インフィニット・クライシス



信じたい、脆い運命だから。

偽武装錬金ファイルNo.027
インフィニット・クライシス

○核鉄シリアルナンバー C(100)
○創造者 ライザウィン=ゼーッ!(勢号始)
○形状 電波兵器Z
○メインカラー 象の息((エレファンツ・ブレス)
○特性 ・ビッグバンの化石、宇宙マイクロ波背景放射(CMB)に近しい『根源的な何か』の攻撃。
       ・ライザが『電波』と称す”それ”の兵器利用は広汎に及ぶ。
       ・マイクロウェーブとして用いれば過熱や分子振動による直接攻撃。破壊から痛点刺激制圧と多岐に渡る。
       ・遠隔操作のものとして発すれば武装錬金は元より動植物や人間、ホムンクルス、頤使者といったあらゆる生命
      の意志ならびに組成を意のままにできる。正体の追求の防止はもとより、能力を知る近しい者への強制的な緘口
      も可能。名字=能力の世界法則からの『逆算と対策』すら防ぐ。
       ・記憶や認識の改竄などは朝飯前。戦った場合、部下ですら特性・特徴・戦法総ての記憶を消去される。敵が使う
      手持ち武装錬金の使い方を忘れさせるコトもできる。
       ・電波を情報媒体に発した場合は『記録上、歴史すらも書き換わる』。上記の記憶操作と併用した場合、歴史は
      擬似的にだが改竄される。(『歴史的な事実』は消滅しないため、羸砲ヌヌ行の『上書き』には劣る)     
       ・『事象・確率の操作』は因果律との送受信による。死体袋から溢れるゾンビの群れを一掃する、体内からゴキブ
      リが溢れるといった出来事は総て因果律への干渉の結果。ただし対象は『これから起きる出来事』のみ。過去に
      確定した事象は操作不能。(並みの死者なら複製して再現できるが、ライザ本体の耐用年数といった重大事象
      の『確定』つまり『運命』は改竄不可)
       ・妨害攪乱に振れば創造者はあらゆる追跡を免れる。全時系列を貫くスマートガンですら捕捉は不可能。
       ・毒電波を発すれば記憶や認識の改竄以上の錯乱を実行できる。ノイズィハーメルンを遥かに凌ぐ強力な錯乱を
      『最強』の前で起こすコトは即時の敗北を意味する。対象に尊敬する者の幻影を見せる機能も。
       ・以上は『収束状態』の効能。バルキリースカートでいう『待機モード』。
       ・収束とは狙いの一点集中を指す。だが一点集中が常に威力の集結とは限らない。少なくても『処罰』の一点集中
      に刑の加増はない。年末に網張って30人ばかり捕まえた飲酒運転と、飲み屋のママや客たちからの突発的な
      通報によって特別に捜査して検挙した1人の飲酒運転では後者の方が集中的で収束的な立場を持つが、しかし
      量刑は多数いる前者と変わらない。
       ・インフィニット・クライシスの威力は『処罰』に近しい概念である。物理攻撃であればエネルギー量は頭割りになる
      が、処罰に頭割りはない。一時停止は100人が偶然同時に行おうが、1人が運悪く標識見落とそうが、罰金は、
      変わらない。ライザの行う『収束』とは目に付いた一時停止違反100人の中から気になった者1人を指定して切符
      を切る程度の意味合い。罰金は処罰1人分。残り99人の罰金を肩代わりしろと要求する行為ではない。従って
      99人の罪は見逃す寛大な警察。その観点において収束状態は処刑鎌の待機モード級に『弱い』。温情的。
       ・一般的な武装錬金と違い、インフィニット・クライシスは『拡散状態』の方が強い。一時停止100人を全員検挙でき
      るのだ、当然だ。しかも宇宙マイクロ波背景放射は全宇宙に拡散している。つまり相手は強烈な電波からの『逃げ
      場を失くす』。警察が総ての道にパトカーを置けば、怪盗だろうと密室トリックの名手だろうと、やがては掴まる。
       ・ゲーム的にいえば『何億人範囲指定しようが威力に頭割りのない』絶対性威力の電波。それを寰宇の全域に広
      げた拡散状態インフィニット・クライシスは、強い。

○特徴 ・電波兵器Zそれ自体は虚数軸にある。強すぎる出力が擬似重力ホログラフィーを起こしているため現空間でも視
      認は可能だが、実体の方はあやふや。オーロラや蜃気楼に近しい存在。並の手段では破壊どころか攻撃を当て
      るコトすら不可能。
       ・色だけでなく質感すらも絶え間なく変動する武装錬金。しかも『見る者によって見え方が異なる』。形状はアンテナ
      径2mのパラボラ型電波射出兵器で固定。
       ・総ての武装錬金創造者が使用と発動のために失う『精神エネルギー』。それが行き着く『閾識下の海』からインフ
      ィニット・クライシスは出力供給を受けている。つまり武装錬金創造者がこの武装錬金を倒すのは『不可能』。倒す
      ために昂ぶれば昂ぶるほど自らのエネルギーで電波兵器Zを強めてしまう。
       ・したがって武装錬金相手では無敵を誇るインフィニット・クライシスではあるが、根が文系でド草食なライザにとっ
      ては『自分なんかの能力』でしかない。そして能力の鉄則は、王道は、『知られれば対策を練られやがて調伏され
      る』。それを臆病なライザは教訓的な童話を信仰するよう信奉しているので、使ったあとはその記憶を相手の脳髄
      から確実に確実に消去する。痕跡は、残さない。
       ・最強にしては滑稽な態度ではあるが、結果としてそれがライザの97年の生涯を守り抜いた。旧世界を震撼させた
      『大乱』の最終目的であり遺産でもあるライザがもし最強の力の痕跡を無防備にそこかしこへ残置し続けていたと
      すれば人間はいつか必ず討伐を決めていただろう。ライザの敵意のなさを信じるコトなく肉体が崩壊するまで全
      人類動員で波状攻撃をし続けていただろう。周囲の生命からエネルギーを吸うだけのヴィクターですら錬金戦団
      は追い回し続けたのだから。
       ・密集の電波を乗せた拳の『対生成のおぼめく光』はライザウィンの言霊『古い真空』の解放をも孕んでおり、それ
      がライザウィン死亡周前あった『別の周回』をうっかり終わらせてしまった原因であると彼女は部下の頤使者らに
      一度話した。でも信じてはもらえなかったし、本当かどうかもわからない。
       ・奥義は、『ダブル武装錬金』。

○作者メモ
・『INFINITE CRISIS』はミルキィホームズの曲。最初のゲーム終章のテーマ。好きだから採用。新の武装錬金名と無限繋
 がりなのも大きい。
・武装錬金のファイルとしては27個目。27。各桁の総和で割り切れる数ハーシャッドなら「999」。最強感かつ対戦相手ソ
 ウヤのverアップ版三叉鉾と同じなのは意図的ではなく、偶然。泥木のベクシリファー無理矢理21番にした結果の偶然。
・出発点は『最強の能力』。ヌヌが大概チートなので、上回るのが何か検討した結果、『宇宙背景放射』すなわち電波によ
 る『記憶や認識の操作』にゆきついた。記憶や認識を書き換える能力は最強。ついでに火力も増強。
・電波に合う特徴的な兵器を探す。電波兵器Zはニッチだがそれだけに手垢がついていないのでこれに決定。
・電波兵器Z自体すでに『幻の兵器』のため、実体はおぼろげな武装錬金。カラーたる『象の息』は作中の通り、『なんの色
 かわからぬ色』。ブレイクが色彩使いでなければまず知らなかった色。ビバブレイク。
・形状のイメージは『MOVIE大戦アルティメイタムでなでしこが帰って来たとき傍にあった奴』。
・要するに何でもできる武装錬金。普通は忌避するが最強ならば徹底する。
・単語だって尖ったモン投入できる。普段なら中二だよ読み辛いよと差し替えている小難しい言葉を放り込める。
・これ持ったライザの気持ちは、今やってるゲームの味方陣営のパラメータやアイテム絡みのもの総てチートで最強完璧
 にすれば分かる。負けナシだからこそ、自分以外の、弱くて不確定な要素同士の『戦い』を観て楽しむぐらいしか、なくなる。
 スポット参戦のキャラを強くするのが最高の快楽になるんだよ、やりこむと、マジで。
・もちろん武装錬金以外の能力には負けうる能力。太陽拳ならカーズ一蹴できる理論。
・ライザは良くも悪くも、『作中最強』。
・毒電波を受けたソウヤたちの混乱ぶりはもっと『ヒドく』したかったけど、ソウヤを崩すコトに躊躇したのでお預け。イケメンは、
 崩せない。
・核鉄がブラボーのC(100)なのは、最強だから。ちなみにダブル武装錬金用の核鉄は『0』。ローマ数字にゼロはないので
 シリアルナンバーの刻印はなし。おかしなもんだ。たぶん虚数軸の産物。二章に出る? わからない。
・総角verは再現率5%。『扉の因子』がないわ『真空の言霊』がないわ30億人の犠牲と引き換えに得た特別製の体もない
 わで、ほんのチョッピリしか再現できない。せいぜい『エネルギードレインを乗せたサンライトハート改の全力の一撃』ぐら
 いの出力が弱Pで出る程度。各種電波の効能も100%。ただし効果は浴びせた一瞬だけ。拡散は無理。
・使えるのは、ヌヌの記憶が残っているおかげ。インパクトが強すぎるので、魂レベルでこびりついてた。
・出力が凄まじいため、3分使うだけで総角は干からびて死ぬ。
・続いて、敵対特性。
・毒電波の渦に創造者が巻き込まれる。分子振動や記憶改竄、事象操作、妨害攪乱ら各種の被害も続発。
・『敵対』のため振り絞られるエネルギーは閾識下でロンダリングされ電波兵器Zの正常化に振り分けられるので、敵対特性
 は進行すれば進行するほど友好的な効能に陥る矛盾を帯びる。
・電波兵器Zはおぼろげな存在。ライザは戦神。武装錬金・本体とも兵馬俑が殴れる確率は、低い。
・あとライザは毒電波を月イチで浴びているので(閾識下の海から雪崩れ込んでくる闘争本能の声)、あまり混乱はしない。
 むしろ月イチの毒電波の後はいつも非常に好戦的で残酷なので、無銘くんは金色の闇の王つついた冥王みたくなるで
 しょう。

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