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【遊ぶのでしたら】武装錬金萌えスレ36【お早めに】

戦団に台風襲来!

(スレの流れに便乗。金城は他の場所で飛ばされてました)



「西側廊下、窓ガラス破損率92%突破! 一階の浸水は依然として進行中!」
「俺の足元にうだうだうだうだ入ってくんじゃねぇ! ブッ殺すぞ浸水が!!」
「雨戸が出ないわ!」
「瞬間最大風速……34.9m!? 第二次室戸台風と同じ!? に、西側廊下、窓ガラス全滅!」
「片っ端から蒸発させてやる!」
「雨戸袋がゴミまみれだから出そうで出ないわ! 南側廊下がキケンだから出てよ雨戸!!」
錬金戦団本部に怒号が飛び交う。
築85年で木造だから台風にはからっきし弱く、こんな調子なのだ。
「いやしかし、雨漏りがひどいですね。これじゃ外にいるのと変わらないような」
「雨漏り?」
大工衣装の戦部が聞き返す。窓に板を打つ姿が似合いすぎだと毒島は思った。
「屋根からの雨の侵入だ。水漏れと似た様なモノと考えるべし」
全身ずぶ濡れで、ぐしゃぐしゃのマフラーに顔をしかめながら根来。
「おや根来さん。屋根の修理は終わりましたか?」
「10キロ先では看板やらホムンクルスが飛んでいた。そんな風雨では無理に決まっている」
カン!と小気味よく釘を叩き込んだ戦部は、アゴに手を当てて呟いた。
「まあ屋根に登れただけでも奇跡だろうな。ところで円山と犬飼は?」

南側廊下では円山がどうにか雨戸を閉めて、嬉しそうに笑っていた。

西側廊下では犬飼が飛んできたガラス片で死にかけていた。

「こんな時に防人のヤロウはどこ行ってやがる! アイツの領分だろうが!」
一階の浸水をどうにか片付けた火渡は、タバコを噛み潰しながら呟いた。
趣味:日曜大工のブラボーは、台風の時には重宝なのだ。
ドガン!
強風で飛ばされたらしい物体が、せっかく板を打ち付けた窓をブチ破ってきた。
「ヒャッッッホウゥゥゥゥゥ!」
「るせぇ!!」
クロスカウンター。火渡はその物体を殴り飛ばした。物体は暴風にさらわれどこかへ行った。
千歳はため息をついた。来年こそは立て直してもらおう。
そう心に誓う。台風はまだまだ続く。



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