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偽武装錬金ファイルNo.002 マシンガンシャッフル



総ての瓦解を妨げる。

偽武装錬金ファイルNo.002
マシンガンシャッフル

○核鉄シリアルナンバー IX(9)
○創造者 小札零(ヌル=リュストゥング=パブティアラー)
○形状 杖(ロッド)
○メインカラー 純白
○特性 ・壊れた物を繋ぎ、操作する。
       ・破損、切断、ヒビ割れおよびその他のダメージを負った物体を創造者の生体エネルギーで繋ぎとめる。

       ・繋ぎとめられている間、対象の回復力はアップする。核鉄および治癒系の武装錬金を用いた場合、その効能は
      格段に跳ね上がる。(ふだん疲労と負傷しか引き受けられないエンゼル御前のハートアローで、紙吹雪を1枚の
      紙に戻せる……等)

       ・繋ぎとめた物は攻撃にも転用可能。小札が使う技は以下の通り。

      1色目 …… 『反射モード』、ホワイトリフレクション。(バリア能力。攻撃を倍速で跳ね返す)
      2色目 …… 『探索モード』、ブラックマスクドライダ。(欠片と元の物体を結ぶ。射程無限)
      3色目 …… 『回復モード』、エバーグリーン。(繋ぐ力を加速し回復を行う)
      4色目 …… 『追撃モード』、レッドバウ。(繋ぎとめた物へホーミング能力付与)
      5色目 …… 『射撃モード』、ライドオンザバック・シルバードラゴン。(繋ぐ力をレーザーとして射出)
      6色目 …… 『絶縁破壊モード』、ザ・リアルフォークブルース。(相手の破損箇所に送り込んだ繋ぐ力の出力
       を上げ、神経の髄鞘(被覆部分)を焼き切る。

       ・以上6つの技は本来1つの技だった。それこそが7色目・禁断の技である。

      7色目 …… 『次元矯枉(きょうおう)モード』、ゴールドマイン。(因果の中を流れる『因子』を繋ぎ合せ、『あるべ
       き姿』へと直す能力)

       ・諸事情により改竄され『正史』からかけ離れた軌跡を辿りつつある『永遠の扉の世界』において因子を繋ぎ矯正する
      7色目は、あらゆる事象の積み重ねを正史の物めがけ「壊しながら」「治す」。いわば時空改竄系最強の能力。

       ・本来この特性は、小札零がホムンクルス化する際、『ある人物』の介入によって、破壊に対するカウンターデバイ
      スとして設定された。破壊が強まれば強まるほど修復能力もまた高まる。だが、『正史』を壊され、幾度とない時空
      改竄によってあちこちに歪みが出た『今回の歴史』において7色目は特効薬であると同時に劇薬と化した。
       ・10年前、小札零はホムンクルス化直後に7色目を全力で撃ち放った。結果だけいえば、歪みをもたらす「3つの
      武装錬金」がいずれも並外れて強力だったため、完治には至らず、ますます混沌を深めた。
       ・現在は3つの一角である『羸砲ヌヌ行のアルジェブラ=サンディファー』がレティクルによって弱体化しているため、
      次元矯枉の威力は10年前より伝わりやすくなっている。

       ・本質は時空改竄能力であるが、鐶のクロムクレイドルトゥグレイヴのように直接時系列に働きかけるものではな
      い。本質は、時系列を流れる個々の事象を、因果律方面から操る能力。改竄能力はあくまで結果にすぎない。

       ・三次元において立体物を修復するコトは本来困難な作業である。だがマシンガンシャッフルは割れ散った陶器の
      花瓶であろうと、根元から倒壊したビルであろうと、幼稚園児用の10ピースパズルを完成させる程度の気楽さで
      修復するのだ。気安いのは小札零が高次元界隈から三次元立体物を見下ろしているからだ。

       ・いわば『次元俯瞰』の一種である。

○特徴 ・ロッド自体の硬度は金属の硬度。3つ目の村で買える装備品程度の打撃力。
       ・強めに打てば一流プロレスラーがガチでのたうち回る。小札も一応ホムンクルス。
       ・性格上あまり使わないが、ロッドの尻は鋭利。刺突に用いれば『怪物の目も貫く』。
       ・作中で描かれているマシンガンシャッフルは、カズキでいう『改(プラス)』の状態。幼体の元になった存在がナント
      モ厄介な奴だったため、音楽隊の『元人間勢』の中で小札だけはその武装錬金にヴィクター化級の変化を遂げて
      いるのだ。

○作者メモ
・本来は小札のキャラ性に合わせただけでした。マジシャンなので杖、大鎧を繋ぐ「小札」の武器だから色々繋ぐ能力。マ
 シンガンシャッフルとはトランプの切り方の1つ。よく喋るマジック野郎の武器だからピッタリと。
・それだけだったのに話の進展と共にえらいコトになった。これも小札のキャラ性、宿業か……。
・総角ver、7色目だけは使えません。DNA使った完全再現でもムリ。小札の幼体が特別で、それに負う所が大きいので。
・ただし認識票を除けば、他のどの武装錬金よりも長く見てきたので、絶縁破壊は本家以上に使いこなせる。旅を始めた
 ころ小札と毎日どう使えばいいか検討に検討を重ねたので、総角にとっては非常に思い出深くて特別な武装錬金。それ
 は小札も同じ。絆の証の武装錬金。
・以降、追記。
・戦いより実況やマジックで融和した方がいいという小札の穏やかな心が基盤(ベース)のロッド。
・それが『幼体の特殊性』によって『破壊のカウンターデバイス』たる繋ぐ力へ。次元俯瞰は、血筋。
・敵対特性を喰らった場合は、小札自身の肉体が絶縁破壊モードに似た効能を受ける。人体は動くたび肉や骨といった何
 がしかの部位を損傷させている。敵対特性を浴びたマシンガンシャッフルはその『損傷』を強引に結び、勢いよく繋げ、ぶつ
 け、壊す。その損傷を更に繋ぎ、ぶつけ、無限にダメージを与えるのだ。
・同時に、もがけばもがくほど『そのもがきで壊れが生じ』スリップダメージが強くなる。(無銘は小札に甘えたい盛りだから、
 やらない)
・次元矯枉が発動しないのは、無銘の武装錬金に『小札の幼体級の力の加護』がないため。彼の武装錬金効力で操れる
 小札の能力は『7色目』未満の領域に留まる。
・7色目は因果の矯正。時空の『破壊』された部分を繋ぎ、『正史』へと戻す攻撃。そのさい正史になかったイレギュラーな要
 素は矯正によってその存在そのものにダメージを受け続け、消滅へと向かう。
・要するに『オリキャラ殺し』。原作にない武装錬金で戦った者はたとえ正史で静かに暮らしていたとしてもイレギュラー認定
 され消滅。小札も消滅。更に秋水たちが作中で辿った変化もイレギュラー扱いで総て消滅。横山光輝作品でいうガイアー
 のポジション。
・てなメタい能力なのは、初期案の小札が「実況によって世界を変える」能力だったため。
・世界を変えるというのは、風景とか環境とかじゃないんだ。二次創作元の作品のコトなんだ。武装錬金の二次創作から
 あのジャンプ漫画の二次創作、あのアニメの二次創作といった根幹的な変更を気楽に連発する恐るべき奴だったから、
 作中の小札はむしろ抑えているといえるだろう。

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