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偽武装錬金ファイルNo.004 無銘(龕灯)



総ての流路を閲する。

偽武装錬金ファイルNo.004
無銘(龕灯)

○核鉄シリアルナンバー XIII(13)
○創造者 鳩尾無銘
○形状 龕灯
○メインカラー 赤茶 消炭色
○特性 ・映像投影ならびに性質付与。

       ・龕灯の光を浴びた物体は記録、保存される。その映像はA4大のスクリーンに投影可能。

       ・保存または無銘に記憶された物体の性質はコピー&ペースト可能。光を浴びせたものへ任意で付与できる。

       ・直接的な攻撃力は皆無。例えば炎の性質を付与してもその物体は燃えない。炎の性質を得るだけ。

       ・また、付与できる性質は命のない物体限定。動植物や人間の性質はNG。
       ・武装錬金特性付与の可否は、創造者の成長次第。(ソードサムライXの”切れ味”のような、他の物質でも代替
      可能な性質ならば問題なく履行できる)。
       ・ただし兵馬俑の性質だけは、無銘が使う場合において例外的に付与可能。源泉は同じなので問題なく使える。
       ・命のない物でも、複雑な機械を複雑に動かす性質の付与はかなり難しい。
       ・食べ物の味や質感なども付与可能。

       ・上記の条件を満たす性質付与でも、照射時に相手の気迫が上回った場合は無効。

○特徴 ・付与する『性質』の採取デバイスである都合上、龕灯は全周天型の視覚器官も兼ねている。
       ・6つある龕灯はいずれも入力と出力を兼用しているため、別地の龕灯との双方向中継も可能。

       ・映像投影はA4大スクリーンによって行われるのが基本だが、龕灯表面への映写もまた可能。通話時における
      無銘の顔など、緊急性の低いものはこちらで賄われる。

       ・直接記録したものだけではなく、無銘自身の記憶も再現可能。ただし画質などは本人がどれだけ覚えているか
      次第。

       ・移動は手動モードと自動モードの二種類が存在。
       ・手動モードは無銘の任意で動かせるが、離れれば離れるほど精神の消費が激しくなるため、実質、さほど遠くま
      では行けない能力。(視界を共有しているためどう動かせば進めるかという問題は判断できるが、移動速度が徒
      歩レベルなため操作時間は必然的に長くなる。長くなると精神力の消費も大きくなる。直接攻撃力が皆無な武装
      錬金の『たかが移動』に磨耗するのは現実的ではないため、手動による移動先は『近場』が基本)
       ・自動モードは追尾モード。無銘本人または彼が指定した物体に自動でついていく。(小札と戦う秋水について回
      っていたのもこの能力)。ちなみに自動追尾の源理は無銘本人もよく分かっていない。何か忍法的な磁力作用
      なのだろうと思っている。
       ・自動モードでも移動速度は徒歩レベルなので、高速で動く対象には振り切られやすい。鐶は鳥の能力で紐付け
      て同伴できるよう頑張っている。
       ・自動⇔手動の切り換えは可能。遠隔地で随伴をやっている龕灯であっても無銘任意のタイミングで動かせる。

       ・攻撃力を持たない代わり非常に硬質。シルバースキンには劣るが、鳳凰形態の鐶の攻撃や総角の九頭龍閃に
      さえ数発は持ちこたえる。浮遊状態ゆえの「衝撃を受けると流される」も僅かだがダメージ軽減に貢献している。

○作者メモ
・人間形態の無銘が当初想像していたより正々堂々じゃなくなったので急遽考えた武装錬金。
・兵馬俑は封印されるか新しい武装錬金にスイッチする予定でした。『鈎』(こう)という尖端が湾曲した2対の剣がそれ。曲
 がった部分を引っ掛けながらアクロバットに振り回す中国武術特有の武器を使う予定だったのだけれど……。
・描いていくうち無銘がダーティな奴になったので、それに合わせる形で再構築。
・他の音楽隊が直接攻撃に特化しているので、攻撃力皆無の便利な奴を発案。
・いったいどんな能力がいいか。考えるうち行き詰まって面倒臭くなったので、知ってる限りの映像、自分の周りにガーっと
 浮かべる光景を想像。未来チックに手当たり次第に探りゃ何とかなるだろうと考えた瞬間、「いや、こーいう映像展開する
 武装錬金の方が良くね」と気付いた。
・あとは忍具の中で映像投影向きの物を検索。光で照らす=スクリーンがあれば映画の要領で行ける、というコトで龕灯に。
・性質付与についてはエクセルの「形式を選択して貼り付け」から。
・総角verの龕灯は2つ。敵対特性の性質付与は無銘ほどの執念がない為できない。それ以外の武装錬金特性は、総角
 の精神で構成されている都合上、複製可能。ただし特性上どうしても「置き」、地雷的な使い方になるので使いこなすのは
 難しい。(威力も4割ほどで普通に認識票から使った方が強い)
・本来認識票は、「成長による武装錬金」の複製不可。にも関わらず無銘の成長の成果たるこの龕灯をコピーできている
 のは、彼が人間形態を獲得した時、すっっっごく喜んだ総角がつい制約を忘れていたため生じたイレギュラー。
・以降、追記。
・『記憶』に縛られ、『犬にヒトの人格を張り付けられた』苦しみに長年喘いだ無銘の、人間形態獲得における『時代の総括』
 から誕生した能力。
・敵対特性については一章の通り。映像や性質付与が創造者に敵対。
・幕間から連絡手段にもなった武装錬金。声だけならケータイで済むけれど、『画(え)』を転送できるのは便利。補助系万
 歳。

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