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偽武装錬金ファイルNo.013 一天地六



惑わせてMystic 襲いかかるLiquid。

偽武装錬金ファイルNo.013
一天地六

○核鉄シリアルナンバー XCI(91)
○創造者 久那井霧杳
○形状 苦無(クナイ)
○メインカラー 利休鼠 灰汁色
○特性 ・限定条件化における確率操作。
       ・創造者近辺の事象の『存在確率』を操作可能。

       ・対象と回数は特性発動一回につきそれぞれ一つずつ。

       ・事象の操作は『確率の霧』によって行われる。特性未発動時の未来に到るまでの時系列総ての線上を包み込
      んだ『確率の霧』は圏套と定めるあらゆるものの『視界』を遮り『未来への観測力』を奪う。
       ・観測力を奪われた法則や意志は既存の未来に収束するための方向性を見失い、本来の発生確率を『希釈』さ
      れる。
       ・希釈された未来はひとつの特性発動につきひとつの物のひとつの結末を変更される。
       ・確率の霧発動時は本来の未来が時系列上の擬似的ブロッケン現象により空間に投影。実際に生じえた事象の
      ため、投影には音声や映像のみならず味や匂い、質感までもが伴う。

       ・同時に法則や意志の観測力が減衰しているため、ありえない事象が頻発する。(額を狙う膝が額を守る指を透過
      する、切断された足が爆発する、など)。『ひずみ』と呼ばれ創造者ですら何が起きるか予想できないため霧杳は
      珍重し好んで使う。
       ・事象操作完了後、それ以外の事象は本来の未来に収束する。『ひずみ』によって変形または崩壊した事象は原
      型に復する。
       ・操作できる事象はあくまで『創造者本人が視認しうるもの』限定。広域攻撃の場合は眼前の、局地的な事象だけ
      しか操れないため、不可視且つ広範の攻撃にはすこぶる弱い。銃火器の連射それ自体にも無力。(ただし『発射』
      の動作そのものに干渉する場合は例外。銃撃自体を抹消できる)
       ・速攻即死の攻撃にも無力。確率の霧が時系列上にゆきわたる前に創造者が死ぬ。
       ・ダブル武装錬金状態でも二本しか発動できないため、多人数との戦いも不得手。霧杳はそれを並外れた剣腕と
      武技で補っているが、無数の特性総てを正面から捌き切るのは実務上困難。
       ・本領はあくまで奇襲と暗殺。良くも悪くも忍びの能力。

       ・確率の霧は低体温症状態でなければ発効不可能。混沌を要するため創造者自身も現世と黄泉の狭間で混濁
      していなくてはならない。

○特徴 ・『ひずみ』は念ひとつで忍法を習得できる者であれば蓄積可能。個人によって使用法はさまざまだが霧杳はこれ
      を子壺にためるコトで本来ありえぬ歴史の『魔天めく桜の花の』法理を引き出す。

       ・クナイそのものに特殊な攻撃力はない。

○作者メモ
・くノ一といえばクナイ。幹部の攻撃喰らっても死なぬ奇怪をやるため確率操作へ。
・名前の元ネタはもちろん0083リベリオンのシーマ様。ダムAの巻末見るにボトムズが源流っぽいけどシーマ様。
・一天地六の賽の目次第。これほど格好いい言葉もない。
・デラーズ閣下が死んでからも長々続くとか、すげえねリベリオン。
・何でもアリすぎるので低体温症状態でしか使えないという設定を追加したが、忍びを、舐めていた。無理ゲ面白うござる
 で生きている変態種族がたかだが低体温程度で能力を諦める訳もなく、修行そのひとことで適応された。
・テトリスでいう長い棒。プロット上の齟齬を是正するに便利すぎる能力。
・裁判長の義眼の向きを是正したとき霧杳はリバースの傍に居た。ただしあの座標の次元の膜の向こう。事象は『近場』
 でないと操れないが特性の特殊性により次元の向こうからでも干渉可能。
・苦手な相手からは逃げて後日戦場外で寝首を掻けばいいじゃないかという霧杳のシンプルな想いから発現した能力。

・総角verは確率を操作できる時間帯が74%に縮小。低体温症はスノーアディザスターによって永久性を得たが、総角
 自身は低体温症への耐性を有さぬため、長期間の行使はどの道不可。体の芯が凍りつけば手足が鈍り、剣客としては
 死ぬ。何でも使いこなせる彼にしては珍しく使いどころに懊悩する武装錬金。クナイそれ自体は剣戟に便利。
・忍者ではないのでひずみの蓄積は使えない。無銘に貸した方が本領発揮の武装錬金。
・以降、追記。
・敵対特性を喰らったクナイは術者の存在確率を希釈する。これは「ありえた未来」「なりえた自分」の像を辿る現象。常人
 の場合は『この時系列の自分』ではない『平行世界的自分』へと変革され大打撃される程度で済むが、久那井霧杳の場合
 は深刻だ。一天地六によって数々の死の運命を回避してきた彼女にとって「ありえた未来」「なりえた自分」を辿るコトは
 即ち『逃れてきた死の運命にまた見舞われる』のを意味する。つまり特性で避けた筈の昔の攻撃で『死んでいた』コトに
 落ち着く場合が多い。敵対特性上、かなり深刻な部類。
・だから当てるまでの戦いは超はげしい。少年忍者vsくノ一だから手数多い多い。

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