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偽武装錬金ファイルNo.015 コネクトアラート



主文? 後回しだ!

偽武装錬金ファイルNo.015
コネクトアラート

○核鉄シリアルナンバー LXII(62)
○創造者 棠陰王源(裁判長)
○形状 軍事法廷
○メインカラー 純白
○特性 ・防御力低下の法廷審理を行う。
       ・発動デバイスは2個1対の義眼。創造者が雑念ゼロで直視した対象の精神を一瞬だが法廷型亜空間へ幽閉。
      量刑に対象が憤れば憤るほど退廷後の防御力が下がる。
       ・裁判は実在のものに従い進行するため、防御力低下は

      (A)証拠または証人
      (B)検事役の事実把握
      (C)弁護士役の弁護
      (D)裁判員の話し合い

      の正確性に大きく依存する。
       ・AからDに関わる者に関わる者が「こんな裁判でいいんだろうか」とか「どーせあいつが犯人でしょ?」とか「ケケ
      っ実はオレが犯人だけどせっかく別の奴が疑われてるんだもネーとっと縛り首なりやがれッ!」とか思っている場
      合、防御力は思ったほど下がらない。
       ・人を裁くには公明な目線と正しい見識が必要というお手本のような能力。

       ・裁判関係者の招聘の条件は『創造者からの召喚状を受け取り、参加に同意するコト』。召喚状じたいは武装錬金
      ではない市販のレターセットでも絵葉書でもOK。大事なのは裁判に同意したという事実。
       ・裁判長は量刑を降す係りだが、もちろんその量刑は実際には執行されない。あくまで見るのは法曹界の客観的
      な量刑へ対象が行う『反発』。反発を炙り出すコトでこの世の報いの摂理を促し、防御力低下の形で『裁く』。ある
      意味ではリバースの必中必殺の対極に座する能力。
       ・防御力低下は武装錬金にまで波及する。完全に決まればシルバースキンとてポテトチップス。

○特徴 ・『白い法廷』を話し合いの場にするのはイレギュラーな使い方だが一瞬で大勢が話し合える環境は便利だと評判
      であり、以前から通信途絶時の裏技的な使い方だった。

       ・義眼型デバイスはアフリカの狩猟民族ぐらいの視力を有する。視神経との接続のさい痛みはないが、あまり長時
      間使っていると目の奥が低音やけどするため出来れば三時間に一度、15分ほど外して休憩するのが望ましい。
       ・睡眠時も、同じく。武装錬金とはいえ機械の形態を取っているため、外さず寝るのはホッカイロつけたまま寝るよ
      うなもので、危ない。
       ・大好きなゲームの8年ぶりの続編を18時間ブッ通しでやったあと義眼を外さず眠り込んだ裁判長は両の眼底に
      ジュグジュグした二度の火傷を負ったあげく細菌感染症を併発。42度の熱で3週間寝込んだ。

○作者メモ
・登場の経緯は裁判長のファイルにて。
・名前も語感優先。付けた時、軍事法廷の武装錬金になるとはカケラも。
・防御力低下は死刑の代わり。死刑で一撃必殺できるといくらなんでも強すぎるので、決まっても戦闘は継続するが確実に
 相手は終わりに向かうタイプのペナルティにした。
・両目抉りやがった兄コロ絶対死刑にしてやる吠え面眺めて笑ってやるという裁判長の情念そのものな武装錬金。
・話し合いの場として本当に便利だった。
・正直、残したかった。正直、残したかった。
・鳥目にかかった時は銀鱗病二次感染の幻覚効果とまざっていたため、戦士側からの法曹の徒の召喚はなし。
・リバースの時は弁護人鐶、検事月吠夜の布陣で結審。書かなかったのはどうせ書いてもお姉ちゃんがゴネるだけだから。
・「かするだけで総ての年齢が吸収できる」と鐶が確信してたのはどォーーーーーーーーーーーーーしよッもなアーーーーー
 ーーーいお姉ちゃんのゴネっぷりに「アア濡れたトイレットペーパー以下になるなこの人」と真顔ムーブかましたからでしょう
 ね。結構かばったが八つ当たりとか物投げ付けとかされたに違いない。
・『裁く』ための物言いを完備した状態で、『自分は悪くないんだ、ちょっとのきっかけでまたやり直せるんだ』と社会にアクセス
 するための一声さえ見つけられず困り果ててる者をいきなり裁判に引きずり込んで責め立てるという点ではけっこう、弱い者
 イジメなところもあるひどい武装錬金。法とは? 正義とは? ピンク色の永遠戦艦載って論じよう。
・あの人はいい人。だって隣接したら攻撃力が+10%だもの。SP回復持ってるし。

・総角verは防御力低下の割合が55%と渋いが、あいつにネチネチ裁かれるストレスは半端ないので精神攻撃にはなる。
・義眼型であるコトの汎用性の低さはコンタクトレンズ状に加工発動するコトで補えるが、低音やけどはする。
・以降、追記。
・裁かれる。敵対特性の話ね。
・術者自身が今度は被告人として出廷させられる。自分自身をまっくろにした裁判長によって、これまでの裁判における判
 断の正当性を責められる。
・人が人を裁く以上かならず出てくる『本当にその判断で正しかったのか』という点はもとより、『ホムンクルスまたはそれに
 与する者とはいえ、弁護の準備も与えず突然異空間に引きずり込んだ挙句糾弾するのはどうなんだ。第一お前、法曹の
 無資格者だよな。ロジックのリンチだよな』『だいたい目的が正しい量刑を下すコトじゃなくその反発による防御力低下な
 時点で倫理的にはどうなんだ』といった観点からも責められる。
・そして敵対特性による防御力低下は結審後ではなく裁判中から進行。マイナス値に到達した時点から精神世界中の肉体
 はちぎり絵のようにちぎれ体積を減ずる。
・裁判長が無銘に勝つのは難しい。何しろ彼が先に法廷引きずりこめたとしても、決着はしない。防御力低下した者はただ
 脆くなっているだけなのだ。場には残っている。攻撃力だってそのまま。だから冷静に考えると無銘は敵対特性かけるまで
 もなくフィジカルや忍法で勝てる。能力の攻略と本体の打倒は必ずしもイコールではないという、お話。

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