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偽武装錬金ファイルNo.020 リトミックQ.T.E



刹那の見切り。

偽武装錬金ファイルNo.020
リトミックQ.T.E

○核鉄シリアルナンバー LIII(53)
○創造者 音羽警
○形状 軍用イルカ
○メインカラー シルヴァーホワイト 
○特性 ・限定条件化における完全回避。
       ・デバイスは親指大のイルカ型自動人形。首輪と一体形成されておりチョーカーとして装着可能。
       ・創造者の声帯振動を増幅し、人類不可聴の音域へ変換。周辺一体への音波反響によって『攻撃を躱わしうる、
      安全ルート』を算定。(安全ルートは遠距離攻撃、面制圧、事故といった『物理攻撃の』危険とは無縁の『安全地
      帯』。多人数が多人数と争う混沌の中ですら無傷を担保する準論理能力)
       ・安全ルート算定後、特性対象は視界内に『カーソル』と『タイマー』を得る。刻限時間内に矢印の方角へ移動成功
      した場合、対象は『総ての物理攻撃』を免れる。(カーソルは安全ルートの数だけ浮かび、明滅する)。
       ・特性は創造者以外にも賦与可能。賦与は対象を視認し、「掛ける」と念ずるコトによって発動。
       ・カーソル表示時間は回避を行うたび短くなり、回避失敗によってリセット。連続攻撃に対してはシビアな反射が要
      求されるが、言い換えれば創造者が反射神経を磨けば磨くほど回避能力は無敵に近づく。(音羽警のリバース戦
      前における最高記録は連続62回)。
       ・声や動きといった『動作』に反応する論理能力は回避不可。条件を満たしたが故に回避を保証される能力は、条
      件を満たしてしまったが故に命中を保証されなければ不平等という、大原則。『避ける』ための動作が皮肉にも
      『当たる』要素であるコトは時としてありうるのだ。

○特徴 ・回避全振りのため攻撃力は皆無。サポート能力。
       ・ちなみにイルカは鉛丹、つまりオレンジ色。首輪は白系。

○作者メモ
・リトミックは音楽用語。
・後半はゲームでよくある「タイミングよくボタンを押せ」ことQTE。Quick Time Event。
・大嫌いだ。
・バイオハザード5をやってから、大嫌いだ。
・ちょっと押し損ねるだけで死ぬとかやめえ。救えたシェバと落ちたシェバ、どっちが多い。
・好きだけれども。5は画質よし武器よしで好きだけれども。ただしQTEテメーはダメだ。
・ダークサイドクロニクルズに到っては「即死ではないが成功しないかぎりボスが死なない」謎仕様。ああいう『コッチの用意
 した手続き全部ミロッ!』って姿勢がね、6の悲劇を招いたんですわ。走れぬ大学、生んだんですわ。
・ゲームってのは製作者の意図しないコトができてこそ遊びたりうるんですわ。バイオ1の除草剤で枯れるツタが実は頑張れ
 ば無理矢理突破できるとか、リベレーションズの飛行場の閉じるエレベーター実は閉じる前に入れて篭城できるとか、そー
 いうのですよ、そーいうのが欲しい。
・で、QTE。楽しくない難儀なシステムだからこそ能力としては成立する。過ぎた万能無敵もまた遊びではない。作業だ。
・反射神経の限界は、リバースの能力を戦士側に明示し終えたあとすぐの退場に繋げられた。
・ずっといると悪い意味で便利だもん。「当たった!?」「いやリトミックで」が延々続く。第一、音繋がりの矛盾対決したかったし。
・軍用イルカは実際にいる。いろいろする。
・バイオハザード3のマーセで犬を緊急回避しまくって時間稼ぎまくったヒマ人音羽の形質から特性は芽吹いた。
(それとは別口でナイフ1本のニコライで追跡者を始めとする敵総て殺したとき、泥木はただただ目を丸くした)

・総角verはすぐ近くからの攻撃しか回避不可。もっとも剣客の読みと反射が補って余りあるので支障はない。そも彼が剣術
を修練する理由のひとつが正にそれ。どうしても劣化する複製を自前のスペックで補えるよう、我が身を鍛える。
・でもこいつ、シルバースキンと激戦ある時点で避ける必要あまりないような……。
・以降、追記。
・敵対特性は『全動作へのQTE設置義務化』。一挙手一投足総てにおいてタイミングよくボタンを押さなくてはならなくなる。
 歩くのにもボタン。ドア開けるにもボタン。半ばバイオ6。
・押し損ねると『ダメージを受ける何らかの現象』が発生。即死ではないため体力ある限りは動ける。龍が如く方式。
・3Dのアクションゲームで動くたびQTE出るなら間違いなくクソゲ。ディスクが畑で鳥避けになる。
・音羽は回避系なので、壁村や亀田よりはまだ兵馬俑の避けようはある。
・なお、敵対特性発動はリトミックQ.T.Eでも回避不可。これは音羽自身のケースだけでない。他の者も同様。
・リトミックでパソコンを守るコトを考える。振り下ろされるバット。加湿器からの露。そういった『外敵』から逃れうるルートを
 示すものこそリトミックだ。指定したルートに動かすコトでパソコンは外部からの攻撃を免れる。
・一方、敵対特性はスパイウェアである。既にパソコンの一部として格納されている。そして条件は『3分後、自動でインス
 トールを始める』。
・そうなってしまったパソコンは、どこに移動しても無意味である。リビングに置こうがガレージに置こうが、不適切なプログラ
 ムは変わる事なく走り始める。
・脳内出血に置き換えてもいい。ハンマーで殴られて起きるそれであれば右か左へのステップで避けようもあるが、生活習
 慣のせいであれば、右に行こうが左に行こうが結局起きる。敵対特性のトリガーは位置ではなく時限なのだ。
・なお、鳥目の『一定額ごとに体内から一万円札攻撃』も回避不可。リトミック対象者の『体内』から来る攻撃は上の理屈で
 回避不可。
・仕込みを目論んで繰り出される兵馬俑の拳はリトミックで回避可能。こちらはあくまで物理攻撃、生活習慣脳内出血でいう
 『脂モンの皿を避けてみた』。

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