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偽武装錬金ファイルNo.021 ベクシリファー



強敵もまっさお!

偽武装錬金ファイルNo.021
ベクシリファー

○核鉄シリアルナンバー LIV(54)
○創造者 泥木奉
○形状 ペイントガン
○メインカラー シルヴァーホワイト 露草色
○特性 ・着弾地点から弱点に至るまでの造影染色。
       ・本体は拳銃型デバイス。
       ・弾丸は金属薬莢と樹脂サボ、ペイント弾からなる。『破裂しない適度な圧力』で発射。
       ・ペイント弾に含まれているのは対象の『急所』めがけ造影しつつ突き進む特殊な色素(どろ)。ほんのりと紫がか
      った半透明の液体。
       ・直撃した者はそれがたとえ足の指であっても急所に到るまでの体表総てミミズ腫れのように染め上げられる。
       ・染色と造影は解除不可。対象のDNA情報に接触した薬液はたとえ排出されようが再び体内に潜入すべく纏わ
      りつくし、遺伝子だってコピーしている。したがって瀉血しても再び舞い戻ってくる。シークレットトレイルで亜空間
      に潜ったとしてもとっくにそいつの体液扱いのため排出されず継続する。焼いても電気分解しても激戦並みの修
      復力で再生。再び対象の体内に侵入し、染め上げる。
       ・何らの攻撃力も有さぬからこそ不壊を得たベクシリファーの染色はワダチですら斬りつけた部分だけしか色を抜
      けない、隠れた、恐るべき粘強。(しかもダメージがないため特性合一不可。カウンターできない)。
       ・当然ながら創造者の死ですら解除は不可能。むしろ怨念を強めますます強く、濃くなる。それは気絶や拷問など
      の現象でも同じ。創造者が満足の合意で解除するまで染色は必ず続く。

○特徴 ・非常に規格外かつ高性能な弾丸のため、装填数は1発きり。連射は効かない。外したあげく強力な特殊性を目
      撃された場合、敵は絶対に当てさせまいとするため、『気付かれる前に当てる』、卓越した銃の腕が必要とされる
      武装錬金。
       ・FX(シムニッション弾薬)をペイント弾としているため、発射機構自体は普通の銃と同じ。弾丸はサボがあるため
      デフォルトでは9mmパラベラム弾とほぼ遠い姿(弾頭と薬莢の間に白いコルセットがある)。銃身の口径ともども
      変容は可能だが、並みの集中力ではすぐ基本状態の「コルセット持ち」に戻る。

       ・泥木奉が潜伏中ずっと『リバースの戦闘証明破壊』に適した形状と口径を保持できたのは、親友音羽警を殺され
      た怒りのもたらす成長あらばこその現象。(口径変更の定着が特徴に追加されていた)。
       ・銃はほぼ総て露草色。つまり青。ペイントガンは実弾装填銃との区別をつけるため青色。
       ・弾丸は白一色。音羽の首輪の色と期せずしておそろで両名ちょっとこそばゆい。

○作者メモ
・ペイント弾である。豪州のなんかの残骸の中で白いザクへと当てるのだ。
・最初ガチで染色以外の役目がなかった武装錬金。ああなるとは。
・ベクシリファーはカクレウオのぴかぴか光る時期……だったと思う。クレイジージャーニーで見た。
・弱点がわかるのは大事。本当に大事。ゲームで主人公がボスにやられるときの理由の8割はたぶん「弱点がわからな
 かった」であるだろう。
・戦士を選抜した火渡は、割とそういう『補助』も視野に入れる人。照星部隊が防御と移動と火力のスリーマンセルだったの
 で、部隊作るとだいたいバラエティに富んだ構成になる。再殺部隊に犬飼入れるあたり、乱暴だけど編成は割と理論的。
・ベクシリファーに話を戻すと、輪のアシストになると決まったのは音羽が死んだちょい後ぐらい。行き当たりばったりのノー
 プロットだったけれど、うまくカキリと嵌ってよかった。
・泥木自身の銃の腕前は「大規模な大会には出れるけどここ数年準々決勝で惜しくも敗退し続ける中の上どまり」ぐらい。
 ただし基礎はできているので、いざという時はやれるタイプ。
・泥木は銃は好きだがプライベートライアンの脊髄に関する被弾のセリフがトラウマなので実弾の銃は発動できなかった。
 つまり犬飼と同様の落ちこぼれで発動当時はひどく落ち込んだが「使い道次第だろ」という音羽に励まされ立ち直った。

・総角verは染色速度がちょっと遅いぐらいで変更なし。さすがの彼も苦笑いするほど応用の効かない武装錬金。
・だが実は現状殺害方法がまったく不明なリヴォルハインの『弱点』を染色しうる、見つけうる、数少ない候補のうちのひとつ
 である。それはブレイクが複製能力の使用それ自体を禁じなかった理由の……『二割』。
・以降、追記。
・敵対特性発動時は、ペイント弾の色素が全身の骨髄に潜り込み造血細胞を占拠。尋常ならざる速度で自身をクローニン
 グし血管内へと次々に放出。血液を『染め』、やがて置き換わる。ペイント弾の内容液は本来人体には無害。だが全身の
 血総てと入れ替われば生命維持は困難となる。
・攻撃力皆無ながら恐ろしく執拗な染色能力が敵対するのだ。執念が破壊に結びつくのは当然といえる。
・銃とはいえペイント弾。泥木がこれで兵馬俑パンチを避ける方法は……。

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