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偽武装錬金ファイルNo.024 リアルアクション



甘いアジ。

偽武装錬金ファイルNo.24
リアルアクション

○核鉄シリアルナンバー XLIII(43)

○創造者 ハロアロ=アジテーター(外道うつつ)
○形状 扇動者
○メインカラー オフブラック メタルレッド 酥色
○特性 ・扇動による領域変換。
       ・大人の頭大の小型牽引台車と荷台からなるカタツムリ状の自動人形。それは周辺から集めたダークマターを濃
      縮してミスト状に振りまく仕組みの持ち主。
       ・ハロアロが近くにいる場合、リアルアクションは四つの力に干渉的なダークマターを噴霧する。
       ・噴霧を浴びた物質はダークマターに設定された操作の方針すなわち『扇動』の通りに動く。
       ・一種の根源的な力が物質界に作用するため、対象となった物質は無機・有機を問わず極めて超常的な現象を
      受ける。
       ・人間やホムンクルスといった意志のある生物が扇動されるのは『体を動かす電気信号』という『電磁気力』を干渉
      されているため。
       ・人は常に、「こうしてはならない」と無意識のうちに留意している。立ち続けるのは転んだら危ないからだ。転ばな
      いように全身は常にバランスを取っている。
       ・『扇動』は姿勢維持のような実直で良識的な電気信号を遮断する。皮膚から神経内に染みこんだダークマターは
      創造者にとって都合の悪い行動を総てカットアウトするのだ。よって扇動を受けた者は、『この行動だけは絶対しな
      くてはならない』と全身に張り巡らしている電気信号を悉く断たれ思うように動けなくなる。後に残るのは不随意的
      で論理を欠いた原生生物的脊椎反射のみ。
       ・自制心をも断つため、誰かが誰かに抱く悪感情をも増幅させうる恐るべき能力。組織に伏在する『火種』を表面化
      させ仲間割れに導く姿は正に『扇動』。
       ・干渉先を『場』に指定するコトで、創造者の任意の空間に変換するコトも可能。(アバター変換)
       ・アバター変換は物質とデータ両方が可能。前者は白塗りハロアロなどの分身、後者はネットゲーム『ディスエル』内
      のヌヌたちが該当。
       ・『場』をゲームなどの仮想空間に変換した場合、アバターたちを閉じ込めるコトも可能。(内1人とそのゲームの『縁』
      が必要という縛りアリ)。
       ・ただし他者のデータ変換は基本的に一瞬しかもたないため、奇襲以外では成立不可能。
       ・閉じ込められた後でも、「強い力」「弱い力」「重力」どれか1つに特化した物であれば力尽くで脱出可能。

○特徴 ・自動人形は群体型武装錬金。「とにかく○○に悪意を持て」といった簡単な扇動ならばハロアロは最大で100
      体まで同時操作可能。数は扇動の複雑さに反比例し、「毎日必ず朝7時12分に起床しそのあと59秒以内に水
      を129ミリリットル飲め」といったレベルの用件を平行で走らせる場合は同時7体が限度。
       ・自動人形荷台部分はタンク。周辺から集めたダークマターを蓄積、最大容量で8時間連続散布可能。
       ・空気中オンリーでダークマターを8時間分充電するのは、携帯電話の基盤から抽出した金でアタッシュケースい
      っぱいの延べ棒を作るぐらい難しい。実務上、充電は、ダークマターの化生たるハロアロの傍に置いてのみ達成
      可能。
       ・自動人形の移動それ自体はダークマターなしでも可能。全速力時は下り坂突っ走ってくる中学生のチャリ程度。
      だが扇動先が遠方になればなるほど充電のための往復時間が増える(=交代要員が増える)ため、本体は標的
      の近場に居た方が楽といえば楽な能力。
       ・真向勝負の場合は、自分への被弾を避けつつ相手の最善手をリアルタイムで予測しそれを妨害……といった
      『読み』に依存する能力。
       ・平時は暗躍でこそ活きる能力のため、真向勝負の勘を養い辛い。
       ・創造者と感覚を共有するタイプの自動人形であるため、実質、分身。これを『場』としアバター化するコトも可能。
      見た目や性格を好きに設定できるが、ハロアロはそんな自分が恥ずかしいので人前ではやらないようだ。
       ・昆虫形態ハロアロの操る紫水晶ダークマターはリアルアクション由来ではなく、本人の物。

○作者メモ
・名前。原曲は電王の「Real-Action」。これはボツになった先代マレフィックから流用。
・元はハロアロのキャラクターファイルで触れたとおり、「対光円錐」。
・扇動者になったのは「Got to keep it real」の「その力は今は小さくたって、重なれば止められないくらい……」から。
・田単が楽毅に勝つようなエピソードが、小さなコトの積み重ねで逆手する展開が好きなので、それをやれそうな扇動者を
 能力にしたのが……『リルカズのヤンキーお姉さん』。
・頤使者兄妹のリルカズ行き決定でハロアロがそのコ上書きしたので、供養として能力承継。
・つまり最初はリベレーターでいくつもりだった。ヌヌと銃対決する予定だった。でも上の経緯が生じ、しかも直前のビストが
 火力全振りだったので、じゃあますます搦め手でいいじゃないかと。
・アバター作成が加わったのは、リベレーターを闇に葬るため。あれはアバターの武器だった、いいね?
・敵たちは自分たちで好き勝手ツブしあっていてよという『擯斥』の心から生まれた武装錬金。これを引かされた奴は負ける
 という点においては確かに『ジョーカー』。
・扇動者の形状はどこかの工場の映像で見た『物資運搬の自動台車』。レールに沿って動くよ。資材満載の箱運んで、空箱
 運ぶよ。大きさはゴーカートよりちょい大きいぐらい。カタツムリの「目」にあたる部分はライト。
・総角verは再現率52%。『擯斥』の言霊から発するダークマターがないため、必然的に扇動性能激減。
・神経電流への干渉はダークタマーではなく『蓄積した剣気』で行う。要するに威圧。別行動が可能なため、相手の眼前から
 消えた総角が明後日の方向にある扇動者からわざと剣気を僅かに漏らす→相手に攻撃させる→その隙に攻撃といった
 コンボも可能。
・ビストより再現率が上なのは、彼より付き合いがあり、策士同士通じるので。もし総角がダークマター生命体なら再現率
 は最高値の80%だった。それほど相性がいい。
・剣気への反応に依存するため、複雑な精神操作は不可能。隠れた悪意を露にするのは無理。細かい行動を指定するの
 も×。あくまで「ヤアっ」と剣気を掛けたときの「ビクッ!」に準じた生物的反応のみ引き出す。
・同時に操作できる数は52。剣気を爆ぜさせるしかできないため、いっぱい出しても普通に使える。
・空気中から「剣気またはそれに準ずる気迫」を吸収する総角ver扇動者は軽くソードサムライX。満タンにした状態でソード
 サムライXに変換すれば(2割ほどの低減こそあるが)、『エネルギー扱い』として持ち越し可能。ニアデスハピネスに変換
 すれば爆発力が向上、モーターギアなら破壊力アップ。つまり『気迫→エネルギー』の変換アダプター的要素を持つ。
・この要素をエネルギー放出系の武装錬金と組み合わせた場合、『意気軒昂の敵の力を我が威力に』できる。ピーキーガリ
 バーやライトニンペイルライダーの突撃力などに。
・扇動者カタツムリ状態を基盤(ベース)にする場合は、蓄積する『モノ』で性能が変わる。炎や毒ガスは基本。風船爆弾と
 混ぜてデコイや慎重吹き飛ばしのトラップにするのもアリ。
・最強はやはりノイズィハーメルンとのタッグ。催眠音波を放つカタツムリを敵アジトの各所に放てば、割と本家そのままの
 使い方ができる。
・何度でも言う。ノイズィハーメルンは、強い。一般生徒とはいえ地べた叩くだけで何十人も操作できる能力って「壊れ」だか
 らね。いや本当。陣内生存させておけば、学園決戦での物投げ、止まらんかった。震洋の扇動が止めれたのは彼が人間
 だったからよ。でもホムンクルスの陣内が武装錬金で生徒操って色んなもんカズキと斗貴子さんへ投げつけさせてたら、
 やばかった。六舛と岡倉と大浜では止めようなかった。あの鉄鞭は戦士が防衛線やってる時に、護衛対象を発狂させて
 内側から崩せる能力でもあるから、本当こわい。本当は怖いノイズィハーメルン。(原典からして子供たちをああした怖い
 やつだし)
・続いて、敵対特性。
・扇動者が喰らうと、創造者は破滅一直線。これをやるとマズいという行動ばかりを強制選択させられる。
・武装錬金の穂先を見れば自ら刺さりに行き、ガケを見れば飛び降り、酸を見ればかぶる。防ごうと目を閉じれば目を閉じ
 たままでは狙い打たれると思い、だからこそ瞼は開かなくなる。耳で敵を探さないとと思うと、探すのをやめる。何か対処
 をしようとするたび、逆張りの強制力が続発し、どんどん無力になっていく。呼吸を意識すると窒息。護符を守らなければ
 と思うと自傷。
・直接的な攻撃力がないため物理現象では追い込まれないが、代わりに自分で自分を破滅へと扇動する。
・が、そこはハロアロ。兵馬俑のやばさを知れば戦い自体を放棄する。
・その場合無銘は、忍者らしく足取りを追うところから始まる。
・ガチの勝負ではハロアロ有利。だが扇動者以外の攻撃手段たるダークマターも敵対特性されたらヤバい代物なので、心
 理的にはあまり攻め込めない。そこを衝かれて……はありうる。
・この2人はどっちも『根はゲスではないがゲスな手段を嬉々として使うところもある』奴なので、戦うよりむしろ利害で一致し
 てコンビになりそう。お母さん大好きッ子同士だし。
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