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第25話 【根】ねごろにんぽうちょう



「さてこちらも」 
久世屋が胸と垂直に肘を曲げ、掌を割り開くと。掌の周りの空気に異変が生じた。 
陽炎がたゆたうようにぐにゃりと曲がり、先ほどの赤い筒が次から次へと出現したのだ。 
もちろん筒は500mlの缶ジュースほどの大きさだから、全てを掴むのはかなわない。 
いずれも女児のように生白い指からこぼれ、地面へと落ちていく。 
どさ。どさ。どさ。 
10個分ぐらいの重苦しい音を聞き遂げ、久世屋は大きく頷いた。 
「真価は」 
言葉も終わらぬうちに久世屋の右ひざからやや上が切断された。 
やったのは根来だ。亜空間経由でいつのまにか久世屋の足元にいる。 
熊手のように頼りなげな黒い足指が枝からほつれ落ちる様が、稲妻に照らされ一瞬見えた。 
どうやら久世屋は足首部分だけをコウモリのそれへ変え、枝に捕まっていたようだ。 
流石に残る左足のみでは自重を支えられないとみたか、久世屋は足を離し地上へ落ちる。 
逃す根来ではない。 
放胆にも枝を蹴って中空に躍り出し、久世屋の額めがけて突きを繰り出す。 
章印──動物型ホムンクルスの急所──を狙われたと知ってか知らずか、からくも首をね 
じり避けた久世屋だが、根来のみに気を取られたのが災いした。 
自由落下の空間は終焉を向かえ、彼は先ほどの赤い筒が散乱する地面に体をしこたま打 
ち付けた。 
ホムンクルスゆえダメージはないが、体勢の崩れは明確にマズい。 
奇麗に着地した根来は喘ぐ久世屋の胸倉を掴み、身動きを封じた上で額狙いの一撃を繰り 
出した。 
だが、久世屋は迫り来る忍者刀をものともせず笑って見せた。 
「俺の落とした武装を先に片付けるべきでしたね」 
何かを察したのか、根来はバッと胸倉から手を離し、天高く舞い上がった。 
と同時に彼めがけて赤い影が飛びすさり、爆発した。 
バランスを崩したかに見えた根来だが、後ろめがけてしなやかに宙返りをうち、着地。 
距離は久世屋からおおよそ8m。 
と認めた瞬間、久世屋の周りから赤い影が飛翔する。 
数はおおよそ10個。ロケット花火のような速度で根来を狙っている。 
「威力は低いですが、そうですね。4個あれば根来さんの右足ぐらいは吹き飛ばせるかと」 
親切ながらに軽い怨嗟を含んだ解説に軽く鼻を鳴らし、根来は跳躍。 
木の幹を俊敏に蹴り上げ、手近な枝に飛び乗る。 
彼は振り向き、影を見た。 
不気味なうねりを上げて、もはや正体を視認できるほど近い影を。 
「自動人形(オートマトン)か」 
自動人形というのは、武装錬金のうち、一定の動物(犬や天使)を模した形状の物を指す。 
「ええ。人形じゃないのに自動人形というのは妙ですけど」 
コウモリを模した赤い自動人形の群れが、無機質に羽をバタつかせながら迫ってくるという 
のはなかなか身の毛もよだつ壮観だが、根来は表情一つ変えずまた跳んだ。 
ただし。 
上空にではなく地面目がけて顔を突き出し、赤い影の群れの上スレスレを通るように。 
要は飛び降りた。しかしそれでは、軌道を変えたコウモリたちに撃たれるのは必定。 
羽を持つ者と持たざる者では、どちらが空中戦を制すかは火を見るより明らか。 
「逃げるならその忍者刀の能力を使えばいいのでは? ま、俺が勝てればいいんですけど」 
呆れたような呟きとともに、コウモリの群れはUターンし。 
根来が10cmも落ちぬ間に包囲した。 
腹、胸、頭の周りに5個。さらに右ひざ周りにも5個。計10個だ。 
それらがいっせいに緋と黒のまだら花火を咲かせようとした瞬間! 
根来は再度跳躍した!! 
落下中において跳躍というのも奇妙極まる話だが、事実彼は跳躍した! 
恐るべきコトに、地面に向かって顔を突き出した姿勢のまま、『上』へ向かって。 
この様子はバンジージャンプを想像していただければお分かりになるだろう。 
ただし根来の足元には当然ながら紐のようなモノはない。 
にもかかわらず、彼はビューと上空へと飛んでいき、先ほどいた所より2mほど上の枝に 
着地していた。 
「ななななんですかそれ!? あなたの武装錬金の能力ですか!?」 
右足の切断面をさすりながら、久世屋はすごく驚いた表情で根来を見上げた。 
「違うな」 
右の人差し指と中指を顔の前に持っていき、根来はビシィと言ってのけた。 
「忍法・枯葉返し」 

これはオーストラリアの原住民が使うブーメランのごとく、中空に躍り上がった者が元の位置 
へと戻る、重力や物理法則無視の怪異のわざ。と伊賀忍法帖に描いてあったから間違いない。 
きっと根来も伊賀忍法帖を読んで覚えたのだろう。それとごめんね風太郎先生。 
「その年で忍法ってあなた」 
かくいう久世屋自身、いい年超えたおもちゃ好きが高じ、殺人を犯したのだから目くそ鼻くそだ。 
「まぁいいや。とにかく身動きとれない俺にできるのはコレぐらい」 
久世屋は赤い筒をまた出現させた。 
すると筒の表面全体に、あみだくじのような亀裂が生じ、それに添う形で縦半分に割れた。 
そして間髪入れず様々な部分がスライドしたり折れ曲がったりとフクザツな手順を繰り返し、 
コウモリへと変形した。 
「ふざけた男だ。それを自動人形として扱うとはな」 
細められた無愛想な目が、嫌というほど久世屋を睨む。 
「おや、根来さんはご存知ですか。この筒が何の武器か」 
睨まれた方は、カエルの面に小便という態で赤い筒を量産し、20個ほどあるそれら全てを 
変形させていく。 
「百雷銃だ」 
「ひゃくらいづつ?」 
コウモリなのにオウム返しに聞きつつ、久世屋は真っ赤な部隊を出撃させた。 
無機質な顔のそいつらは、火を噴くような勢いで樹上の敵に殺到する。 
「忍具の一種で、主に爆竹が用いられている。逃げ道の反対側に仕掛け、逃走の際に着火 
し派手な音をあげて敵を殺到させる。すると本来の逃げ道への警護が手薄となり、安全に 
逃走をはかれる。ただし。いま貴様が用いてる形状は本来のモノではない」 
「おお。攻撃が迫っている時に解説をやらかすとはさすが忍者マニア」 
「だな」 
根来は褒められたと解釈したのか、忍者のクセに浪人みたいな相槌を打った。 
肯定してどうするという説もあるが、原作者やストーリー協力者ですら「お喋りな面ができた」 
「忍者マニア」といっているのだから仕方ない。 
「故にこういう芸当も可能」 
迫りつつあるコウモリの群れを一顧だにせず、根来は自身の足場、つまり、枝を斬りつけた。 
通常ならば根来を乗せたまま枝は落ちるのだが、そこはシークレットトレイル。 
主目的は亜空間への入り口形成。 
稲光をわずかに散らしたのみで、枝には傷一つない。 
そこにサラシが巻かれた腕が潜り込み、ややあって根来は面妖な『束』を取り出した。 
扇だ。 
たくさんの畳まれた扇を、成人男性が両掌でつくったぐらいの円状に縛りあげている。 
根来はすばやく束を解き、無造作に扇を5本ばかり掴むと天に向かって放り投げた。 
扇は天にフタする枝葉にこすれながらも、1つまた1つと開いていき降下を開始した。 
ただの扇ではない。 
一般に扇の下方には、骨組みを留める「要」という部分があるが、いま根来が放った扇には 
みな全て、「要」の部分から長く鋭い針が下に向かって生えている。 
ある扇はゆるやかに。ある扇はきりもみしつつ。 
1本につき1個。コウモリへ銀光りする針を突き刺した。 
爆風の中、他のコウモリはまだ根来めがけて飛んでいく。 
が、そこへ扇の雨が降り注ぐ。 
いかな工夫で根来は扇を投げているのか、いずれも軌道や速度はまちまちだ。 
コウモリは散開したがそれも無駄。みないちように降り注ぐ扇の餌食となり爆裂四散した。 
「忍法・天扇弓」 
根来はシークレットトレイルを横向きにすると、眼前にかざした。 
「そのポーズに意味は? というかあなた、そこにわざわざ仕込んでたんですか?」 
突っ込む久世屋を根来はちらりと見た。 
見て、薄く笑うと亜空間に没した。いったい何を考えてるんだコイツは。 
なお、忍法・天扇弓も伊賀忍法帖を読んで覚えたのだろう。ホントごめんね風太郎先生。 
そして上の方で稲妻が走ったと思うと、青々した落ち葉とともにおかしなモノが降ってきた。 
「番傘?」 
番傘である。時代劇とかで浪人が良く作ってるような奴で、これも畳まれた状態だ。 
それでも恐ろしく大きい。180cmぐらいある。 
足を投げ出す姿勢で座っている久世屋は思った。 
(うわ。根来さん絶対あの中にいるな) 
と。思っただけで避けようとはせず、ちょっとワクワクした気分で傘を見守った。 
さっきはツッコんだが、根はおもちゃが好きな少年っぽい男だから、忍法にも心惹かれる思 
いなのだ。一体何が出てくるのか、興味はつきまじ。 
傘は久世屋の斜め上、1mほどで所で開いた。 
中は銀ピカで鏡を貼ったようだが、根来の姿はなく。 
「忍法・かくれ傘」 
代わりに傘の上にいて、赤いつぶてをいくつか久世屋めがけて弾いた。 
小石ほどの大きさのそれらは、久世家の両手首と、左足首の直前で半紙状になり、まとわ 
りついた。 
久世屋は振りほどこうともがくが、赤い半紙は恐ろしい粘性を持っておりほどけない。 
もとより地面に手足をつけていたから、クサビを打ち込まれたがごとく動けない。 
「忍法・月水面」 
呟きながら、根来は久世屋に忍び寄る。 
「一つ問う」 
真一文字にしっかと結ばれた口元を見つつ、久世屋は困ったような微笑を浮かべた。 
「ええと。何をですか? 部長殺しについてはもう全部白状したんですけど」 
命の危機は当面なさそうだが、風向きの変化は気味悪いらしい。 
「一つ。貴様が武装錬金を発動したのは今日が初めてだな」 
質問の意味をはかりかね眉を潜める久世屋に、返答を促す強い声がかかった。 
(…………なるほどね。根来さんのいいたいコトは大体分かった。どっちみちこの姿勢でい 
る限りは動けないし、つまらない腹の探り合いで時間を稼ぐか。稼ぎさえすれば、逆転でき 
るはず……) 
いかにも質問の意味を咀嚼して、ようやく分かったという顔を久世屋はした。 
「確かに俺の発言からすればそうなりますね」 

──「ぶっつけ本番ですが、要は、『変身!』とかやる調子でOKでしょう!」 
──「俺の輝かしい武装錬金初発動の瞬間を、お見せするコトができなかった」 

「ならばなぜ、貴様は知っている」 
「困りますよ根来さん。質問する時は主語をつけないと、相手に伝わらないですよ」 
「貴様の操るそれが、武装錬金だとどうして知っている。今日初めて発現したなら、分かる道 
理はない」 
「あーハイハイ。ご質問ももっともですね。発現は確かに今日が初めてですよ。でも、ピストルを 
扱ったコトがなくても、名前はみんな知ってるでしょ? 誰かから聞いたりしてね。俺は一応ホ 
ムンクルスの端くれですから。昔あった親切なホムンクルスに教えて貰ったんですよ」 
あくまで朗々と澱みなく久世屋は答える。 
両手首が拘束されてなければ、おおげさに肩をすくめたところだろう。 
「二つ。戦士・千歳に潜んだ私の気配を察したというコトは」 

──「やはりいらっしゃいましたね根来さん」 

「この数日における私の尾行にももちろん気づいていた筈だ。にもかかわらず、なぜ放置し 
ていた」 
久世家は、にこやかに笑った。 
「戦うよりおもちゃで遊んでるのが好きだし、そもそも手の出しようがなかったので。でもずっ 
とヒヤヒヤものでしたよ。いつも誰かに尾行されてるって」 
「出勤時も退勤時もか」 
「ええ」 
「ネジの納入の報せを持って事務所に向かっている時もだな」 
「ええ。仕損のフォーマットを作られた日ですね。あの時はメーカーさんに催促の電話かけま 
くって大変だったし、生きた心地もしませんでした」 
「嘘だな」 
「はい?」 
声を低くした根来に、久世屋は目をまんまるくしてみた。 
「その日のその時間においては、私は貴様を一秒たりとて尾行していない。事務所でデータ 
入力をしていた。よって、貴様が尾行の気配を感じられる筈がない」 
「おやおや。千歳さんと同じくあなたも名推理。でもご自身のアリバイを崩しているのか証明 
しているのか分かりませんねぇ。何というか逆説的。ま、気配を感じたというのは、単なる勘 
違いですよ。データ入力が得意なあなたでも、1万回に1度ぐらいは間違えるでしょ? それ 
がたまたま訪れただけ」 
「私はこう考えている」 
根来は久世屋を一切無視し、厳然と口を開いた。 

「貴様に尾行者の存在を教え、核鉄を渡し、武装錬金の概念を教えた第三者がいる」 

「ご名答」 
森の奥深い所で、一人の男が顔に手を当てた。苦笑しているようだが焦りはない。 
「少ない言葉から俺に気づこうとはな。錬金の戦士の中でもかなり優秀な部類だ。が、部下 
にはしたくないタイプ…… 小札や貴信、香美のような奴らに頭を悩ましている方が、まぁ
気楽だろう」 

「そして奴は、事件の黒幕ではない。大方、ニュースで事件を聞きつけ、貴様と接触を謀っ 
たのだろう。最初から裏で糸を引いているのならば、目的がどうあれ、事件そのものを表に 
出さず、表に出さなかったとしても貴様ぐらいは始末する」 
静まり返った森に、錆びた声が淡々と響く。 
「貴様は奴に教えられてから、耳をそばだて始めたのだろう。ゆえにそれ以前の尾行につ 
いては、『あっただろう』という先入観のみで認識し、正確には把握できていなかった」 
「拘りますねぇ。俺の単なる勘違いに。全く、あなたも『第三者がいただろう』っていう先入観に 
縛られてませんか? 俺はコウモリですよ。コウモリ。欲望を叶えるために一人で闇を飛ぶ 
生物。群れる訳はありません」 
久世屋は首を横に振って、指摘の不当性を主張する。 
「第一、見たんですか? 根来さん曰くの『第三者』と俺が接触している場面を」 
子どもっぽく澄んだ瞳が、悠然と根来を見上げる。 
「ないでしょう? あなたは優秀だから、尾行中俺から目を離す時間なんてほんのわずかで 
すよ。仕損フォーマット作ってて俺から目を離していたのもごくわずか」 
実際には昼食で目を離していた時間もあるが、それを久世屋が持ち出さないのは、口にの 
ぼらせて外れていた場合のリスクを考えてのコト。あえて言わない。 
「そのわずかな時間に、ええとなんでしたか。そうそう」 
耳障りになるよう舌を口の奥で鳴らし、言葉を継ぐ。 
「俺に尾行者の存在を教えて、核鉄を渡して、武装錬金の概念を教えるなんて無理ですよね?  
根来さん、あなたなら俺のいってる意味が分かりますよね? あなたが優秀で、俺の行動の 
ほぼ全てを把握しているからこそ、『第三者』なんていう存在がいないのを、あなた自身が立 
証していると」 
勝ち誇ったような久世屋に、根来は別の言葉を投げる。 
「貴様は役目柄、他社から郵便物を受け取る立場だ」 
「ええまぁ。それが何か?」 
「尾行者の存在と武装錬金の概念は手紙にしたためられる。核鉄も小包を使えば発送できる。 
それらの宛名を貴様にすれば、受領はさほど困難ではない。手紙を読む姿は通常の業務と 
判別できず、小包から核鉄を抜き取り、衣服に忍ばすのは、貴様のいう”わずかな時間”で 
可能だ」 
「なるほど。確かにできますね。ただし、『できる』というのは『起こった』というコトじゃない。俺 
だってその気になれば出世の一つや二つ、簡単にできます。部長だって推薦してきましたし 
ね。でも、俺は出世してないし、だからあなたと戦っている」 
大きなため息とともに、堂々とした声が漏れる。 
「話が逸れましたが、結局変わらないんですよ。『第三者』が実在しないってね」 

「ほぅ。どちらもなかなか。観戦しがいが出てきたな」 
呟く男がいるのは、根来たちから遠く離れた頂上付近。 
今は地面を踏みしめているが、普通の人間ならば「観戦しがい」など生まれようもない場所。 
いかな手段によって「観戦しがい」を手に入れているのか。 
「お互い全力を尽くして、力の総てを見せろ。俺の強さという自信を高めるために」 
じゃらりと認識票を握り締めるながら、金髪の男はひとりごちる。 
「この、総角主税(あげまきちから)へな」 

一方、根来は尋問中。 
「第三者について吐けば月水面を解除し、足も戻してやる」 
「ほう。それも忍法でですか?」 
「忍法・壊れ甕」 
というのは切断された体の部位を接着できる忍法だが、考えてみればホムンクルスにはそ 
んな機能ぐらいデフォで備わってるからあまり意味はないだろう。 
「お断りします。戻してもらっても、どうせ殺しにかかってくるでしょうし」 
「吐かぬとあれば」 
根来は両手の小指をさらしごと噛み切り、小指同士が久世屋の右ももの上で15cmの間隔 
をおいて並ぶよう、両手をかざした。 
掌はめいめい別々の方向へ動き、赤い雫を垂らしていく。 
右の小指は左へ7cm。それから上へ14cm。さらに左へ7cm。 
左の小指は上へ7cm。それから右へ14cm。さらに上へ7cm。 
朱色の雫はスラックスに染み渡って直線と化し、やがて。 

卍 

その一文字を描き出した。 
根来忍が描いたから、忍の卍。とかいう「忍びの卍」にひっかけた分かりにくい諧謔はさておき。 
卍の中心部からメラメラと青い炎が立ち上り、足が焼かれる。 
すぐ下の先ほど斬られた部分にも炎はまわり、久世屋は脂汗をどうと流した。 
「忍法・火まんじ」 
根来の口から冷たい言葉が出る。 
「吐けば消してやる。吐かねば貴様は焼かれるのみだ」 
「い、いや。探偵が拷問で自白を強要するのってどんなもんでしょーか」 
困り果てた声に「私は探偵にあらず。戦士だ」と素っ気ない返答があり、炎はますます燃え 
盛る。 
そして今回登場の忍法の全ては、伊賀忍法帖の根来法師のモノ。
よって筆者は風太郎先生に地下で合わせる顔がないだろう。 



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