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第007話 「みんなでお食事」 (2)



どぎまぎする少女はそこはかとなくまひろに似ている。
リスのように丸っこい瞳が特にそうであり、前髪を中央から三つ又に分けているのも類似点。
違うとすれば、セーラー服をまとったなめらかな肌。まるで日光を知らぬ永久凍土のごとく白
くひんやりと透き通り、あたかも名工が心血をこめて作り上げた人形のようだ。
人形といえば、発達途上の胸の中ほどまで伸びた髪も多分にその要素を含んでいる。
幾筋もの太い束に分けて大きな円筒状のアクセサリーを被せたヘアスタイルは全くに。
「ね、ね、助けたらお礼代わりにメルアドちょーだい。女ともだち、あやちゃん位なのよね」
「たかが人間の女に何ができる」
少女の回答を待たずして、男たちの横槍が入った。
「あたしホムンクルスよ。まー、ぶそーれんきんはご主人と違ってつかえないけど」
その一瞬、少女の瞳が細まり冷えた光芒を帯びたが、この場の誰もが気付かない。
「なら数の多い俺らが有利だ」
「あんたら知らないみたいね」
香美は持っているペットボトルのふたを開けた。
「ホムンクルスを倒せんのは『錬金術の力』だーけ。『ぶそーれんきんだけ』じゃないし。つま
り、ホムンクルスでもじゅーぶんホムンクルスぶっ殺せるし……あたしは爪や牙を使わずに
それができんの。よってメルアドはいただきでー」
ボトルを口の方から左掌にあてがい力を込める。
すると掌へピタリと吸い付き、ボトルはソケットにねじ込まれた電球のようにぶら下がる。
そして男たち目がけて心持ち上向きに突き出される右掌。
「あんたらはぎゃーの刑っ!」
ネコ口で楽しそうに叫ぶ香美が突き出した右から左へジャ!っと水平移動させると。
半透明の細い光明が彼女と男たちの間を伝い、アスファルトに重いものが落ちる音がした。
それは、左腕。
肘の少し上から切断された腕が一本、買い物袋から落ちた大根のように無造作に落ちていた。
3人の男のうち、一番左(つまり香美から見れば右)にいた男は色を成した。
と同時に左腕の先がやや欠損している彼の上体がつんのめった。転倒したのではない。
下半身はしっかと大地を踏んでいる。その前へ上体だけがどさりと落ちた。一拍遅れ右腕も。
残り2名も同じく。左腕も上体も右腕も路上へボタボタと……

その頃、ロッテリやではまひろが秋水相手に延々と話し続けていた。
食事に誘われた当初こそ戸惑ってはいたものの、特技が人見知りしないこと(出会って五分
で日常会話!)という少女だから、一度堰を切ればあとはもう平生と変わらぬ調子だ。
内容はよくいえば幅広く、悪くいえばとりとめがない。
演劇部の様子から始まりお菓子の話、夏休みの宿題を見てくれた千里への賛辞やら昨日
沙織の帰りが遅くて心配したとか。色々。
対する秋水はといえば防戦一方。
一般に男性という奴は女性との会話に不慣れである。
ネタを提供して笑いを取れねばダサいという先入観で身を硬くし、ついつい星座や出身地な
どのつまらぬ話題を振る。
が、それは会話というものに明瞭なる見通しを持たぬゆえに振る話題だから、返答を得た
所でなんら展開できよう筈もなく、「そーなんだ」という相槌を以って幕を閉じるが常である。
秋水の場合はそれより悪い。
社会というものに心を鎖してきたから、まだ大きく踏み込めず、会話が展開できない。
よって沈黙しがちだが、それは彼の整った顔立ちへ恐ろしく映えている。
まひろはといえば、真剣な聞き役としての好ましさを秋水に感じて、ある晴れた日のコトだ
けにハレ晴れユカイな気分で次から次へと話題を繰り出させている。
すでに時間は彼らのデート──と思わず礼の食事などと思っているのは現在の地球上でもはや
秋水のみであり、本件においては彼を絶滅危惧種に指定し手厚く保護する必要がある──
の開始より数時間が経過している。
フロアでイスを直したり使用済みのトレーを下げたりし始めたバイト少女は、暮れかけた夕陽
を窓の外に認め、まぶしそうに目を細めた。
「そうだ!」
まひろには喋り疲れるという概念が存在しないらしい。
勢いよく拍手(かしわで)を打つと意外な話題を提供した。

「ね、秋水先輩はお兄ちゃんを何て呼んでる?」
丸々としたビー玉のような瞳に期待の光を灯らせて、まひろは秋水を見据えた。
「武藤」
と手短に答えるなり、まひろは双眸きらめく自らの顔を何度か勢いよく指差した。
「でもさでもさ、私も武藤だよね」
「確かにそうだが」
秋水はまひろのいわんとするコトを図りかね、またも手短に答えた。
本当に女性との会話ができない男である。
誘ったのが千里や沙織ならば沈黙のままデートは散会しただろう。
千歳ならばある程度の事務的な会話は続けられただろうが、それだけだ。
斗貴子は誘うコト自体できたかどうか。カズキの件があるから色々な意味で難しい。
まひろを腕組みをして、どこか滑稽な真剣な表情で考えだした。
「でもさ、それだとお兄ちゃんとややこくない? ちょっと待ってね。何かいい呼び方を考える
から! 何を隠そう私はあだ名つけの達人よ!」
あるいは、秋水の沈黙が兄妹2人の区別への困惑に起因したと考えたのかも知れない。
ズレてはいるが親切で、問題を前向きに改善していこうとする所はやはりカズキに似ている。
そしてカズキの影を感じると、自分の過去と未来を考えてしまう秋水である。
(呼び方、か。あまり考えたコトもなかったな)
人との関わりを極力避け、同級生や剣道部の面々の名前も学園に潜む便宜上、無機質に
覚えてきただけだ。
だから、ごく普通の人間的な感情を以って覚えた人間の名前というのは本当に少ない。
桜花を抜きにすれば、「武藤カズキ」とか「津村斗貴子」など、秋水にとって世界が開き始めた
頃に関わったごく数人の人間の名前だけだろう。
むろん、いずれ転校生してくる少女もその一人ではあるが、更にまひろが加わるのだろうか。
(とりあえず考えてみるべきだな。この子の呼び方)
人は「何を下らないコトを」と笑うかもしれない。
だが、いつか開いた世界の中を歩くためには、目の前で起こったコトに心を動かしていくしか
ないのだ。よって、秋水は考え始めた。
(武藤の妹……は駄目だな。軽く見ているようだ。フルネームなら無難だが、しかし俺の声は
愛想に欠けている。あまりフルネームで呼ぶとこの子が萎縮してしまわないだろうか)
実はこの配慮、秋水の嗜好からすると驚くほど異例である。
もし先ほどまひろが、「嫌いなモノは?」と尋ねてきたら言葉にせぬまでも

「自分を取り巻く世界」 「社会」 「楽しそうな人」

の3つを想起した筈であり、まひろはこれ以上ない「楽しそうな人」なのだ。
かつての秋水なら声すらかけなかっただろう。
だが彼は昨晩、月を見上げて泣く彼女の姿を見ている。
「楽しそうな人」であれど、奥底に兄との別離の痛みがあると知ってしまっている。
たった一人の家族である桜花を守るべく戦い続けてきた秋水だから、カズキを失ってしまっ
たまひろの心情は察するにあまりある。
別離といえば秋水は、桜花とのそれをカズキの助力により免れもした。
だからカズキへの報恩と、助力を得る直前に背後から刺してしまったコトへの贖罪を果たす
べき責務を秋水は負っている。
更に、基本的に一生懸命なまひろはカズキと同じく好感を抱けるし、彼を背後から刺し、好意をない
がしろにしてしまった以上、その妹までも傷つけたくはない。同じ轍は踏みたくないのだ。
昨晩の彼なりの励ましで泣かせてしまったコトとて、実はショックでもあった。
と同時に、その後寄宿舎の玄関で「嬉しかったんだよ」と気迫一杯に叫んだまひろの心情は
ちょっと良く分からない。
ならば聞けばいいような物だが、そこは例の踏み込めなさゆえ保留中。
ともかくも秋水は難しげな顔で、自分なりの結論を出してみた。
「武藤さん」
「はい?」
「武藤さんという呼び方ならどうだろうか」
敬称はついているし、カズキとの区別もつけられる無難な呼び方だが──
まひろは「えっ!」という驚愕を浮かべると、年不相応に豊かな胸の前で掌を左右に振りたくり、
とんでもないという意思表示をした。
「えっ! 私じゃ”さん”は似合わないよ! ピッタリなのは斗貴子さんだけだよ!」
「分かった。ならば別の呼び名を考える」
秋水なりにまひろの動揺を汲んだつもりだったが、表情の堅さゆえに伝わらない。
(しまった! 強くいいすぎちゃったかも……)
まひろはまひろでまた慌てる。
「秋水先輩が良かったら、”武藤さん”でもいいよ。ウン。呼んでもらえれば何でも……」
まひろは抗弁しかけるも実際に秋水から呼ばれる光景を想像して、頭から蒸気を吹いた。
美男子に敬称をつけて呼ばれるのは、想像ですら刺激が強いらしい。
「ゴメン。やっぱできればまっぴーの方で……」
「すまないがそれは断る。俺にはできない」
両名ともお互いの顔から微妙に視線を外しつつ会話する。
呼べるワケがない。秋水のような堅い男が発するには、「まっぴー」という単語は軽すぎる。
「だ、大丈夫! できるよ! 秋水先輩ならきっとカッコ良くいえるよ!」
「待て。話題がズレていないか? 根拠も薄い」
冷静に突っ込む秋水だが、まひろは聞かない。
およそ3分ほど、吼え散らかすマルチーズのように秋水のカッコ良さというのを語り、それを
タテに自説を固持する。
もちろんおべっかではなく、心からの意見だ。
褒められるのに慣れていない秋水には、真心のこもった褒め言葉は非情にむず痒い。
されどあだ名で呼ぶには性格上抵抗があり、段々段々度を失ってしまう。
といっても、こう、子犬が尾の付け根をくすぐられてたまらず軽く噛み付くような敵意のない
ほのぼのとした失い方だ。
彼はまひろのヨイショ含みのあだ名薦めへ、何度か小さな抵抗を試みたものの断ち切るには
至らず、彼はとうとうたまりかね大きな声を出してしまった。
「俺がいうには君の持つまっぴーというあだ名はそぐわない。いった所で周囲の笑いを買うだ
けだ。ひいてはそれが君の名誉に関わる。だからまっぴーと呼ぶのはよくない」
たまたま近くのテーブルを拭いていたバイト少女は危うく噴き出しそうになった。
思いっきりいってるではないか。それも二度も。
「うん。やっぱりカッコいいね」
まひろも気付いた。同時に、秋水の生真面目な配慮へ好感を抱き、ほわほわと笑った。
その表情に、秋水は自身の失言に気付いた。
反射的に周囲を見回すと、バイト少女や他の客が慌てて秋水から視線を逸らすのが見えた。
(やってしまった)
おおよそ人生の中で味わったコトのない奇妙な感覚(要するに羞恥心)が全身を駆け巡り、
彼は弾かれるように立ち上がった。
「もう時間も遅い。寄宿舎まで送っていく。……えぇと」
まひろに視線をやって、彼は何か考え込んだ。呼び方についてまだ思う所があるのだろう。
「まっぴーだよ!」
まひろは自分を笑顔で指差した。
「いや、武藤さんだ」
憮然とした面持ちで秋水は呼びかけ、使用済みのトレーを持って歩き出した。
「ありがとうございましたー。またお願いしますー」
笑顔で見送ったバイト少女は、秋水が置いたトレーを前にクスクス笑った。
いったい、どうして呼び方がどうとか何を下らないコトをあの2人は話していたのか。
男女の関係としては幼稚園児並みだと思う反面、そういう精神的初々しさを持って付き合える
関係がやや羨ましい。

腕ごと胴なぎにされた男たちが、ワケも分からないという様子でアスファルトに転がっている。
「どよ? わざわざ核鉄使えるご主人出すまでもないじゃん。あたしニャ水入りペットボトル1
つあればじゅーぶんよじゅーぶん。ペットボトルなんてちっとも怖くないしー」
勝ち誇ったように胸を大きく仰け反らす香美の後ろで、少女は目を白黒させた。
「な、何が起こったの?」
「てめー、何をやりやがった。ちっともひっつきやがらねぇ!」
「武装錬金の傷でもすぐひっつくのに!」
男たちは路上で芋虫のように手をひっつけようともがくが、一向に治癒の気配はない。
ホムンクルスは半不老不死であり、錬金術の力によらざる兵器の傷はたちどころに全快する。
もちろん香美がいうように、厳密にはホムンクルスでもホムンクルスを斃すコトはできるが、
人間に仇なす存在に仇なすべく、人間に仇なす存在になるのは本末転倒であるだろう。
ゆえに目下のところホムンクルス退治の切札は武装錬金のみとなっている。
しかしなぜ男たちは武装錬金並みのダメージを負ったのか?
『その疑問には僕が答えよう!』
「誰だ!」
上半身だけできょろきょろする男たちの姿はなかなかグロテスクで、ここにおまわりさんが通
りかかったら一大事件に発展しそうだ。
立ちすくんでいた下半身のうち一番左の物に誰かの上半身が当たり、横向きに倒れた。
それは倒れがてら他2体の物まで巻き込んでドミノ倒しにし、場はますます酸鼻を極める。
(この声……私の前から?)
少女は首をひねった。どうも香美から発せられているらしいのだが、よく分からない。
「んにゃ? バラしていいのご主人?」
『構わない。で、人型ホムンクルスが手から人間を捕食するのは知っているな!?』
「あ、ああ。バシュゥってやったりな」
アニメ版ではところてんのようにちゅるちゅるやったりもする。
『香美のやってるのはその応用だ! いまのは左手から吸収した水をホムンクルス独自の
消化器官で一気に加速させて右手からウォーターカッターよろしく射出した!』
「ぶそーれんきん使えないからさ、どっかのフランケンシュタインの攻撃とか参考にしたの。
ま、そいつは血を心臓でびゃーってやるんだけどさ」
香美はくるりとターンすると、八重歯もあらわにVサインを繰り出した。
「は、はぁ」
少女は不承不承頷く。
「オイ待てェ!! た、たかが水にホムンクルスが切断されて再生不可っておかしいだろう!」
『水は体内を通る際に体組織を少しばかり削り取って混ざり合い、錬金術の力を帯びた!!
よって君たちを切断するのは理論上、不思議な話でもなかろうっ! ひっつかないのは傷口
に付着した僕と香美の細胞のせいだ!』
んなメチャクチャなというため息が男たちから漏れた。
「まぁでもダイジョブよ。死ニャしないから」
「は? なんでてめえそういうコトすんだ」
「だってだってだってー」
香美はまたも踵を返すと、右足の甲をぱたぱた踏み鳴らした。
「弱いものイジメはやだし、殺さなくていい奴殺して後で悩むのめんどくさいもん。よって」
ネコ口でにんまり笑いながら、意味もなく手を突き上げた。
「ぎゃーはぎゃーでも峰ぎゃーよ。ふーふーして2、3時間ひっつけてりゃ治るっ」
男たちは呆れたようにため息をついた。切断しておいて峰とはどういう了見か。
「その間に、はんせーして弱いものイジメをやめるよう心がけんの。ねーご主人」
『うむ。それならば良いだろう!!』
よく鼻を効かせばカレーの匂いがするが、きっと寄宿舎の方からだろう。
じわじわと暑苦しい夕暮れにひぐらしの声が響き渡って、穏やかに炒られる豆の精神状態
が世界を席巻すればこうでないかという位、辺りは静謐な熱気に包まれている。
後はもう男たちが香美の提案を呑めば事態は収束する。
少女はそう見た。
そして、返答が来た。
「ちっとも良かねーなぁ」
界隈に響く不機嫌そうな声に、香美は鼻っ面にしわを寄せた。
「なにさ。ゆるしたげたのにまだ不満?」
「ち、違う。今の声は」
いずれも男たちの口から発せられた物ではない
いずれも男たちの口から発せられた物ではない。
「フン。ほっつき歩いた挙句にどこの者ともつかぬ野良ごときにやられるとはな」
「さ、逆向サマだ」
香美はネコ口のまま眉根を垂らし、目を真っ黒にした。
「だれそれ?」
『はっは。もりもり氏から聞いたコトがある! L・X・Eの幹部だな!!』
「あ、ああ」
『だがおかしいぞ! 彼は数ヶ月前、LII(52)番の核鉄を持つ戦士に殺されたと聞くが!!』
「よ、蘇っ」
刃を帯びた光輪が、言葉半ばの男に炸裂した。
彼はズクズクと内部から切り刻まれ、おおよそ100と65ほどの破片と化していく。
章印という急所のある上半身の消滅につれて、転がっていた両腕と下半身も芥振りまき消滅
し、残る2名も同様の末路を1秒と立たぬうちに辿った。
「余計な口を利くな」
唇を噛み締める香美へ、黒く長い影が伸びる。
憤然と面を上げる彼女の目線の先には、夕陽を背後にかき抱く男がいた。
「これで連絡つかずのB班は全部粛清。死ねよ。衆せず合せず何ら役立たずの無能烏どもが」
身長は175cm前後、男性としては華奢な方だ。
天に向かってギザギザに突き上がる髪型と、細い瞳と眼鏡はいかにも酷薄そう。
着衣は学生服で、右手には小型のチェーンソー。
「なんてコトすんの! 改心するかもしれないやつを殺すなんて!」
逆向を見据える香美は瞳孔を極限まで細め、今にも飛び掛りそうな勢いだ。
少女はその様子になぜか驚いたが、すぐに瞑目し元の落ち着きない顔を取り戻した。
「ご主人、一緒に切札ぶちかましていい!? 痛いメにあわさなきゃ気がすまな──…」
「まぁ落ち着け。足止めしてやるからそのお嬢さんを寄宿舎につれていけ」
声と同時に少女の横を十数の黒死の蝶が颯爽と通りすぎ、逆向へ着弾。
周囲一体に轟音が響き渡り、煙の中で赤黒い炎が暴虐を撒き散らす。
少女がヴィクっと肩を震わせたのは、不意の轟音にではない。
この声と武装の持ち主の登場へなぜか懐かしさを感じ、それに動揺したからだ。
水色の浴衣でぞうり履きの、金髪を無造作なポニーテールにまとめた欧州的美形が、ゆっく
りと少女の横を通りぬけ、香美と並んだ。
浴衣姿だというのに胸に認識票を着けている彼は誰あろう、いわずと知れた総角主税だ。


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