インデックスへ
前へ 次へ

【2次】漫画SS総合スレへようこそpart41【創作】

デビルークの叛旗兵

原作の雰囲気をよく出せたと思います。



ある夜、デビルーク王は娘のララをカメラで見た。
彼女は居候宅の長男リトの部屋で夜遅くまで話をしていたが、やがて若い肢体はもつれ合い
耳たぶは舐めしゃぶられ汗に濡れ光る乳房が揉みしだかれてドス黒いイボイボと和田アキ
子のブロマイドつきのバイブがリトの肛門にインサートされて工事現場で活躍してるホッピン
グの親玉めいた機械がごとき騒音を撒き散らし始めた。

ダカダカダカダカダカダカダカダカダカダカダカダカダカダカダカダカダカダカダカダカダカダカ
ダカダカダカダカダカダカダカダカダカダカダカダカダカダカダカダカダカダカダカダカダカダカ

リトの顔ときたらどうだ!
恍惚にだらしなく頬を緩めて、ヨダレをだらだら流して笑ってやがるのは夢遊病者さながらだ。
「てめっ! あのバイブ俺のじゃねぇか!」
デビルーク王は激怒して、地球に極太のビームを放った。滅ぼした。

いまや地球には日本とエロマンガ島以外の大地はなく、そことて年がら年中黄色い砂塵が
びょうびょう吹きすさぶひどい有様。
政府機能などはとうに麻痺。
街角の至るところに死体があふれ、そのそばで抵抗空しく中年男性が犯されるのも茶飯事だ。
「クキャキャ! やっぱデブったリーマンの抱きごこちはたまんねぇ!」
「まぁそれも、50間近の鍛えられたおっさんにゃ及ばんけどなあ!!! うおお! 引き締
まったケツに腰打ちつける感触、想像しただけで出る! 出るうぅぅぅぅぅぅぅ!!!」
ゴロツキどもは狂乱の叫びをあげながら獲物談義に華を咲かす。

そんな荒んだ時代を招いたリトだから、世界を良くしようと戦っている。
だが傍らにいるはずのララいない。すでにこの世いない。
原因、バイブの挿れすぎ。1週間ばかり挿れぱなしにしてたら膣が腐て死んだね。
ま、それだけのコト。
膣といえば、交尾後のメス猫はすごい激痛を味わっておるらしい。
なぜならオス猫のペニスにはトゲトゲがついておるのだ。
引き抜く時はすさまじく痛い。いやマジに。ボラギノール塗ってるのになかなか直らん。
だからメス猫は交尾後に反撃する。オス猫はその辺り踏まえて、交尾中はメス猫の首を噛ん
で反撃するなと前フリしてる。おお、なんと因果で美しい生き物か。

しかしである。
現在地球が追い込まれている絶望的状況を覆す最後の(最後のー)切札をララは生前作っ
ていた。
「ずばばんズバ蛮くん」という名のそれは、いーなづぅまーで敵を撃てるし手にした者の願い
をなんでも叶えるよーするにドラゴンボールのパクリみたいな存在で百と八つに分割されて
日本各地に隠されていた。リトはザスティンと共に「ずばばんズバ蛮くん」を探す旅に出た。
けれど古来こういうジャンプ読み切りで良く出てくる「集めモノ」を全うさせるのはすごく大変
そうだし、長編にしても息切れが目に見えているのでパーツは既に百と七個ぐらい集めたと
いう方向でよろしく!

んで砂の嵐に隠された何たらの搭にラスイチがあると聞きつけ、突入。
全200階のうち198階までは楽々登った。しかしここで意外な人物が出現!

待ち受けていたのは、でっぷり太って青髭を生やしたブレザー姿の少女。
「リトォ〜! 逢いたかったぜぇ!」
春菜である。ニタニタと下卑た笑いを頬に浮かべてしわがれた声で喚く。
「学校も政府もみぃ〜んな吹きとんじまったが、春菜だきゃ快活だ!! 女一人荒野で生き
抜くにゃ体売るしかなかったが、前は取ってあるぜ! てめぇの為に!!」
ガラガラとした声が大理石の壁に反響して、うるさい。
「おぉっと。声がつぶれちまってんのは気にすんなよぉ。お仕事のせいだ。宇宙人のよォォ
アレが長い奴を相手にした時、奥まで突っ込まれて声帯が破れちまったんだ! だから、
ムカついたんで噛み切ってやったらよ! 笑えるぜェ〜、その刺激でクソみてぇな茶褐色の
液を発射しやがんの! んで、アイツ、喜んでんのか苦しんでんのか、床でヒィヒィのたうち
やがって鬱陶しいから顔面に愛液ひっかけてハンマーでブッ潰して財布奪って逃げてやった!」
リトは茫然と言葉を聞いていたが、やがてあらん限り叫んだ。
「何だてめぇ!!」
リトの横にいたザスティンは影も見せずに飛び出し
「春菜だああ!! デビルークを憎むっ、春菜だああ!!」
春菜の頬げたを有無をいわさず殴りつけた!
580kgを誇る巨体も、流石に不意を突かれてはたまらない。
どう!ときりもみながら数十m吹っ飛んで、大理石の壁に激突。大理石にヒビがいった。

「女ぁ! 女ぁぁぁぁあ!!」
ザスティンはギンギンにおっ立てながら、呻く春奈に駆け寄って胸倉をつかみ、また頬げた
を殴りつけた。
「女ぁ! 女ぁぁぁぁあ!!」
しばらく頬げたを殴りつけて、ぐったりしたのを血眼で確認するとブレザーを剥ぎ取りまた自
らのベルトもがちゃがちゃと外して、やり始めた。
「おいおい。ンな山のフドウみてーなんとやっても仕方ないだろ」
「女ぁ! 女ぁぁぁぁあ!!」
頬げたを殴りつけながらザスティンが達しようとした時!
彼が一瞬揺らいだかと思うと、そのまま彼は前のめりに倒れこんだ!
リトは動揺した。
「ザス……」
手を伸ばそうとした姿勢のまま、その場へ凍りついた。
声が届いた。とても懐かしく、とても忌まわしい声が。
「脳はどうも不便極まる。視覚を司っておきながら、自身の色は知るべくもない」
春菜の胸の中でトマトソースのような液体を垂れ流すザスティンの躯。
「ブチ撒ければ多少は分かるが、既に時遅く息はない。自身に知らしめる意気がない」
ほの暗い場所から近づいてくる、ゆるやかな足音。
カカトを踏んでいるらしく、ペタペタとユーモラスだ。
それに聞き覚えがあったからこそ、リトの頬を冷たい一滴の汗が流れ落ちたし、ねぎはおいしい。
「ある種、人の評価に似ているとは思わないか? 死後観察する者がいて、ようやく全体像
がはっきりする。いま弾けた頭蓋のように、余分な物を削ぎ落とし、内面の深い部分に迫って
ようやくだ。ようやく明確な像を結ぶ。それがなくば偉人とて偉人たりえないのだろう。奴らが
価値を帯びるのは観察者ありきだと私は思う」
「美柑!」
アゴをわななかせ叫ぶ声を合図に、リトの妹はそこで立ち止まった。
名前の通り頭のてっぺんをミカンのヘタのようにくくった少女だ。
彼女は背と尻の境目に両手を当て、相変わらず冷めた目線を兄へと這わす。
「久しいな兄者よ。クロムバレーでのユダ狩り以来か」
「んな挨拶はどーでもいい! ザスティンに何しやがった」
「クク。何をだと? 我らが故郷を滅ぼした一族に連なる者を誅殺したまで。このようにな!」
腕を一振りするとリトの後ろで大理石の壁がすごい音を立てた。

見ればなんかすっごい破壊痕を刻んでいて、威力の強烈さが伺える。
だがリトは臆するコトなく叫ぶ!
「違う! ザスティンはデビルークを裏切ってまで地球再興を果たそうとした男だったのに!」
「フン。兄者らしいわ。つまらん情にほだされ喧(かまびす)しい。その男がデビルークの叛旗
兵というコトぐらい既にこちらは知悉済みだ」
「だったら何で」
一方、春菜。茫然自失から復帰し美柑へ横へと瞬間移動。
大理石の壁がビリビリ震えるほどの大音声(だいおんじょう)で咆哮した。
「よくもやってくれたなぁ! こっからは復讐タイムだ! リトのために守り通した春菜の操を
今さら人に捧げさせやがって! 兼ねてブッ潰してやる覚悟しろ! 兼ねンのは! 俺らの
地球グダグダにしやがったア、デビルークの連中への復讐だぁぁぁぁ!」
後ろで影のように黙っていた美柑が合図を下す。
「というコトだ。出ろ。くんくんトレースくん」
指パッチンをすると、四ツ足の獣が2匹、現われ出でた。
造形は両方とも犬コロ。新造人間キャシャーンのフレンダーみたいな犬コロだった。
1匹は大きなハンマーを咥えていて、ぼとりと地面に落とした。
「我らが目的のため、兄者にはしばし沈黙して頂く。……行け。くんくんトレース君」
合図と共に犬コロどもは凄い荒れ狂って辺りをめちゃめちゃにしてリトをボロボロにした!
「くんくんトレース君の意味を知っているか? ”狂犬病”だ。狂っているモノというのは始末に
負えないだろう? 私もかつて狂ったデビルークの連中に煮え湯を飲まされたからな……」
「うおお、動けん!」
「さぁて、リト、てめぇはしばらくそこでじっと見てな。仲間の死体が、かつての私の生活と恋心
のごとくズタズタにされる様をなぁ! それから戻れ! 春菜の大好きだったてめぇにな」
ハンマーを拾い上げ、一糸纏わぬ姿でザスティンの遺骸めがけて歩く春菜。
発情したのか、リンゴ大の左乳房を愛撫し始めた。
「キくぅ〜〜〜! ヘタな男よりツボ心得てる分キくぜぇ〜!」
「さっさと終わらせろよ。そいつの始末の次は兄者の狂気を抜かねばならんからな。全く。春菜
や私のような真人間にしてみれば、狂人というのはほとほと始末に終えん。狂人でありながら
自らが正常だと思い込んでいるからな」
美柑は大儀そうにため息をついた。
「へ! 春菜の色香なりゃ3秒で覚醒させてやるぜゎー! いまやパンパンだッ!! 二度と
貧相などとは言わせねぇぞぉぉぉぉぉぉ!!」

手をスイカほどある右乳首へと映し、一生懸命もみしだきながらザスティン前に到着。
「こらテメッ、テメッだ、テメッ!」
ぺっと手にツバを吹きかけ、ハンマーを握る。軽く振って、これだ!という握り方にして。
ザスティンめがけて轟然と打ち下ろす!
「デビルゥゥゥゥゥクのッ! 叛旗兵のォォォォォォ〜〜〜!! みじめったらしいゴミクズが
美しい地球を汚すんじゃねぇぞぉー!」
既に潰れた頭へ真っ黒なハンマーが直撃! ネバっとした肉片が糸を引いた。
「ふむ。久方ぶりに納豆が食べたくなったな。白米と味噌汁があればなおいい」
「ヒャッハ! 汁出したぜこのクズ。汁をよぉ。春菜はこいつを食べちまいてぇ!」
嬉しそうにハンマーを振り下ろす。
また肉片が散った。リトは思った。ハルヒ2期があるなら最終回は消失だろうと。
「だから地球汚すなつってんだろうがァァァ!!!」
ザスティンの亡骸に何度も何度も何度もハンマーを振り下ろす。
「どうしてくれんだぁ!? 春菜の暴力衝動のせいでこんなにも地球が汚れてくじゃねぇか!
「もうそろそろ切り上げろ」
時間が惜しいと肩をすくめて美柑が忠告する。
「でなくば貴様の膣にインサートした濃硫酸の瓶をこの場で叩き割るぞ」
「割って!」
「ああ」
パチリと指を弾くと、春菜の腹が服ごと裂けた。
ウォーターカッターのようにビュルビュル血が出るかと思ったが、白い煙が代行して肉の焼ける
匂いが辺りに立ち込めた。
「ふへ! ふへへへ! 地球汚したかんなあー! 子を育む能力なんざ捨ててやるぜぇぇぇえ!」
「クク。これが噂に聞く膣とやらか。思ったより美しくない臓器だな。劣情を催す男の心理が分
からん」
絶叫の春菜へと美柑は駆け寄り、腹から飛び出た袋状の物体をむしり取り、食べた。
白い卵がびっしりついているそれは、ほどよい歯ごたえの音を響かせる。
「オ、オレにはお前らが分からん!」
努力と工夫の結果、ようやくくんくんトレース君を倒したリトが呟く。美柑へと近づきがてら。
「ふぁふぁらふとふぉけっふぉう! ひふぉふぁへたふぁひふぉひへふぉ!」
「喰ってから喋れよ! つかそんなもん喰うなボケ!」

(……ふ。懐かしい。子どもの頃はこう怒られていたっけな)

「分からずとも結構。血を分けた兄といえど私は一線を画すのだよ」
「お前は変わった」
リトは大きく首を振った。表情には深い苦悩と悔恨が刻み込まれている。
「変わるさ。あの日、兄者の菊をララに散らされて以来、私は変わった。ドアの前でヘチマを
取り落として、深い失意に泣きじゃくったあの日以来な」
「すまない。オレのせいで傷付いたんだなオマエも」
優しい声音で妹の両手を取り、リトは顔を近づけた。
「よ、止せ!そんなコトして何にな……!!」
言葉半ばで可愛らしいピンクの唇が塞がれた。
「いまのオレにできるのはこれぐらいだ」
「黙れ。たかだか唇を触れ合わせたぐらいで、私の無念が晴れると……晴れると……んっ」
再度接吻がかまされた。しかも舌を入れられた。
(阿呆……っ! まだ春菜の膣の残骸が……!)
リトは構わず妹の後頭部に手を添えて、ゆっくりゆっくり舌を動かす。
ぬめった舌が構内粘膜を這いずるえもいわれぬ感触に、美柑の瞳はとろみ、ミルクのような
肌が朱に染まっていく。
全身に広がる甘ったるい痺れに、美柑はただ瞑目し兄の口付けを受けていた──

「いいか。一時的に貸してやるだけだ。我が無念はわずかしかまだ晴れていない」
しばらく後、美柑はリトに呟いていた。
場所は198階から199階に至る階段だ。
「ここからは並外れた強敵がいる。ゾゾゲ神ヒミュンとの契約により魔獣と化したペケや、
暗黒肉斬惨挫地獄を操る我らが父、それからゾゾゲ神ヒミュンがな」
そいつらにリトが殺されたら、未来永劫無念は晴れぬと美柑は言い訳に呟く。
「わーってる。でもお前がそばに居れば何とかなるさ」
リトは気楽に笑って、美柑も微かに笑って、やがて199階に到着した。
彼らの戦いが終わるまであとわずか。                             (終)


前へ 次へ
インデックスへ