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【手乗り】武装錬金萌えスレPart41【チャイナ】より

斗貴子流ツルの恩返し

(ちょいと分かり辛いかも。つか、ネゴロ終盤のアレの兆候がこの頃すでに)



昔々、大根を作って暮らしている兄妹が居ました。
しかし、その大根を盗むふてぇ野郎が出没するようになったので
隣に住む猟師・戦部(記録保持者。ホッピングの)に頼んで、畑に罠を仕掛けてもらいました。
翌日の夕方。
一羽の鶴が罠にかかっていました。
罠、と言っても簡単なモノで、粘着シートを敷き詰めただけです。



                     
        血鉛筆血     秋水(魂) → リターナブルライフ・穢れ無き人生の再始動!
         血秋水血 鉛筆
  山 山 山 山 山 山 山 山 山 山 山
                      鉛筆           ムーンフェイスのおうち
粘着シート粘着シート粘着シート粘着シート        
粘着シート         金城 粘着シート     崖      ∞ ∞ ∞ ←蝿
粘着シート  鶴 牛肉      粘着シート 鉛筆 崖        震     烏
粘着シート             粘着シート     崖    震洋〜〜〜〜〜腸
粘着シート粘着シート粘着シート粘着シート  靴 崖  震洋   雨 シ 羊烏
                          遺書 崖         辰  
                              崖崖崖崖崖崖崖
    カズキ 戦部  バールのようなモノ  ↓
  まひろ                    桜花    → 猜疑と後悔の孤独人生……
     武藤家 戦部家 平家

粘着シートに仕掛けられた牛肉を狙い、引っかかったんでしょうか?
さぁ。鶴は雑食ですがよくわかりません。
「ブッチー! ブッチー! ハツ! ハツ!」 
鶴は、罠にかかって心細いのか、しきりに鳴き声を上げます。
そして牛肉には目もくれず、しきりに金城を襲おうとします。
「知っているか武藤。鶴はな、ごはんですよを付けると日本酒に良く合う」
鶴を見ながら戦部は舌なめずりをしました。形あるものは全て食べ物です。
カズキは一生懸命止めました。
と言うのもその鶴は、よく妹と遊んでいる鶴だったのです。
「わー! 鶴さんがまた来て…痛い痛い! ねばねばにひっかかった!」
「俺もだぜ! ヒャッホウ!! 大根はうまい!」
とりあえずカズキは優しいので、粘着シートから鶴と妹を助けだしました。
具体的に言うと天ぷら油をかけたのです。こうすると粘着が取れるのです。
「もう二度とかかっちゃダメだぞ」
カズキが優しく笑いかけると、鶴はフラミンゴのようなピンク色になってどこかへ去っていきました。
しかし、もう一人は……

罪を償う「贖罪」って「食材」と響きが同じですよね。

その5分後。
新鮮な具材が鍋で踊っている夕食時に、一人の女性が尋ねてきました。
「ちょっと道に迷ったので、今夜一晩止めてもらえないだろうか? はーはー」
妙に天ぷら油くさい女性は、血走った目でカズキだけを狙…見ています。
「おーけー!」「まぁいいだろう」「甘酒でも飲む?」
気のいい人たちなのですぐ打ち解けました。
甘酒の勢いもあり女性はしきりにカズキを口説きます。
「どうだ? 私と同居してみるつもりはないか?
今ならばブルーダイヤを3年分つけるぞ。大根だってブチ撒ける!」
戦部は顔色を変えました。
変えただけですぐ鍋をつつき直します。新鮮な肉はおいしいです。
見覚えのあるバンダナは、薄暗い台所で血に塗れています。
そして戦部は家に帰って、鹿の剥製を眺めながらご飯を食べました。
まひろはというと、白河夜船でぐっすり眠っています。
ここぞとばかりに女性はカズキを口説きます。
「私と同居すれば、春画を買わなくて済むんだぞ!」
「?? 春画ってナニ?」
純情な少年にどうして分かりましょう。そんな様子に女性はますます斗貴めきます。

ああ、侵略してやりたい……

起伏のないボディが疼きます。しかし思うだけで実行には移せません。
「私はつつましいから物置で寝る。
いいか、鍵は外しておくが、くれぐれも夜這いなどは掛けるな。
フロを中に持ち込んで扉に6センチ四方の穴を開けて置くが、覗いたりするな」
キツく言い聞かせると、女性は部屋にこもります。

翌日からそんな生活がつづき、朝になると女性はソーセージを大量に作っています。
出自はよく分かりません。
ただ、戦部は「こいつは高く売れるぞ!」と喜び、村で売りさばいて金を儲けました。
そしてムーンフェイスのおうちでは、
来る日も来る日も新月と満月の葬式がしめやかに行われています。
ソーセージには、情欲と、月の涙と、月の血肉がたっぷりなのでしょう。

そして女性は死ぬまでカズキと暮らしたそうな。めでたしめでたし。



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